綿矢りさの本を、初めて読んでみました。
もう10年前になるのかぁ。
10年で、ネット環境って変わるんだなぁとも思いました。

蹴りたい背中で受賞した時、
すごーく話題になって、
インストールは映画化もされて、
どれだけ女子高生作家先生なのかと思ったら、
決して、女子高生だから、っていう作品ではないってことが、
読んでわかった。
今読んだから、わかったのかもしれないしね。

つまり、女子高生の書いた作品だから評価されたのではなくて、
文章そのものが瑞々しいから評価されたんだね。
それと、これを評価してくれる、ちゃんと見つけてくれるのか、ってのも
すごいな、と思いました。

巧い!とか誰も追い付けない!とかじゃないと思うんだ。
その瑞々しさっていうのは、この人特有のものなんだろうな。
なんとなくね、そう思った。

あっちゅう間に読み終わりました。

最近の小説を読んでて思うけど、
引き際が大切だな。と。

新参者

2012年2月27日 読書
土曜日。本を読みにカフェへ。
そこで読んでいたのは、毒舌執でお馴染み「謎解きはディナーの後で」
どんなものかなぁと思って読んでみようと手にとったんだけど、
なんか、読むのに時間かかったなー。

で、昨日から読み始めたのがこれ。
麒麟の翼が公開しているけれど、そのシリーズ作ね。
ドラマの原作のほう。

もう読み終わっちゃった。
謎解き…がつまらないわけではないんだろうけど、
私の好みではないんだな。
続編を読もうなんて思わないもの。
それに対して、新参者はドラマ見てたから、ストーリーはだいたい知ってるっていうのに、
ぐんぐん読めるし、ぐんぐん楽しめた。
ミステリーなのに泣けるとも思わなかった。

人形町に行きたいなって思ったし、
人と人との繋がりを描いているのにミステリーってのもすごいと思ったし。

いくつか、加賀恭一郎シリーズも読んでるけど、
それもかなり前だから、記憶があやふやになっているところもあるけれど、
新参者が一番好きかも。
赤い指や麒麟の翼も読みたいな。

阿部ちゃんは好きだからいいんだけど、
やっぱりね、小説を読んでいると、どうしても加賀=阿部ちゃんになっちゃうね。

絆のはなし

2011年4月19日 読書
和義さん繋がりで読みました。
刊行は2007年なので全くタイムリーではない話題ですが(笑)
対談集なので、ハードカバーなんですが、
その割にライトに読めてしまいます。
逆に、もっと量があってよかったと思います。

2回目の対談は、伊坂さんがゴールデンスランバーを書き終わった後で、
まだ世にも出ていない頃なので、
当然映画化の話も具体的にはなっていない頃かと思いますが、
映画になった時に、また斉藤さんが音楽を担当するんだな、と
今の私は知っているわけで、
それはまたそれで、思いのあるものですね。

元々、伊坂好きですし、
和義さんの曲も、一切合財聴いてみようと思います。
伊坂作品も読んでみたいものがまだまだあります。

タイトルがいいね。
この間、勢いで買った魯山人はこれです。

茶碗の裏(高台)の写真があったり、
すごくクローズアップしたのがあったり、
なかなかおもしろいんです。
特に私が気にいったのは、
後半、料理を盛った器の写真が掲載されているところです。

あとねこれに出ている割山椒がすごく好き。
私も作ったことあるんだけどさ。
魯山人と比べるな、って話だけど、
さすが魯山人。あぁ…と唸ってしまうわ。

陶芸に持って行ったら、みんな興味津々で「ちょっと見せて」ということだったので、
どうぞどうぞと見てもらいました。
おじいちゃんは、蚊やりに注目していました。いい色だ、って。


私の茶碗作りはまだ続いていて、
焼く前に壊したのもあるけど、15個くらい作ったのかなぁ。
「どうやら基本はできてきたな」(注:あくまで趣味のレベルの話)と言ってもらえた。
とはいえね、まだまだ到底、「ちょっとはよくできた!」なんて思える茶碗は
作れた試しがありません。
そろそろ、またほかの器も作ろうとは思うけど、
茶碗作りを止めるわけにもいかない。
せっかくわかってきたのがまたわからなくなっちゃうからな。

土を練るのも、まぁ冷たくて、手が冷え切ってしまっていたんだけど、
そんな時期もそろそろ終わるかな。
…なのに、今日はじゃんじゃん雪が降ってたみたいだね。
私のいるとこ、窓がないからわからなかったんだけど。
いい加減、春めいてきてくれないかなぁ。
寒いんだよ…
今、のぼうの城を読んでいます。
陶芸の教室で、しばらく前にこの本の話をちょっとしたことがあったなというのと、
萬斎さんが主演で劇場公開されるから、読んでみることにしました。

ただ、情報として萬斎さんが主演、ってことだけで何役なのかは知りませんでした。(今の今まで)
今、上巻の2章に入ったとこなので、全体のまだ1/3というところなんでしょうが、
そろそろこれでキャストが出そろってきたかな、というところです。

映画、観に行こうかな~なんて思いながら読んでいます。
この役は誰が演じるんだろう?と勝手にキャスティングしながら読んでいると、
バカバカしいと思われるかもしれませんが、面白いです。
最初、萬斎さんは石田三成役なんだと思いました。が、違うんだ、とすぐにわかります。
だから私は、丹波を萬斎さんがやるんだな、と思って、
本当に今の今まで、そう思っていました。

今年の公開だから、もうHPはできているだろうな、とは思って。
せめて読み終わるまでキャストも知らないでおこうかな、と思ったんだけど、
やっぱりつい見ちゃった。
そしたら、萬斎さんが長親役なのね。えぇ…
吃驚(原作でよく出てくる)ですよ。
長親=のぼう様。「でくのぼう」ののぼう様。
まぁ、原作通りに大男にする必要はないのかもしれないけど
それにしてもうーん…でくのぼうにしちゃ、きりっとし過ぎだろ…

でね、歌舞伎や狂言といった、伝統芸能の役者さんは、やはり現代劇のいわゆる俳優さんとは、
立ち居振る舞い、声の出し方が全然違うから、
このような時代劇となると、ばしっと決まってしまうんですよ。
まぁね、原作の設定とは離れたっていいわけですけど、そっかぁ。

萬斎さんのいきなりのキャスティング…
丹波は佐藤浩市だそうです。
私が勝手に思い巡らせている中で、佐藤浩市という選択肢はあったんですよ。
ただ、もう少し年齢が下の人なのかなぁなんて思ったんだけど。

なんか、予想外のキャスティングだらけで、
それが私にとっては悪い方向での予想外だったので、
映画館にはきっと行かないです…
石田三成が上地雄輔かよ。甲斐姫が榮倉菜々かよ。もうそこで観る気しない…

原作通りで言ったら、ぐっさんがのぼう様のほうが合うくらいだろうけどな。
私は勝手に香川照之にしてたんだけどな。

本はこれからもちゃんと読もうと思います。
私が全然詳しくない、戦国の話で、知らない名前がいっぱい出てきて、
「これ誰だっけ?」と思いながら読んでるけど、
話としてはこれから面白くなりそうです。
秀吉は誰がやるんだろうなぁ。

痴漢は死ね

2011年1月5日 読書
読み終わったのは少し前のことですが。

映画も観に行ったので、すぐに読みたかったんだけど、
文庫で出てなかったので、待っちゃった。

本当によく作られた本だなぁ、と思う。
5部構成かな、になっているんだけど、メインは4部。
この小説のほとんどが4部。
けど、最後まで読んだら、もう1度3部を読もうと、たぶんみんな思うと思う。
そういう意味では6部構成とも言っていいんじゃないだろうか。

映画はかなり原作に忠実に作っていたんだな、ということが今更ながらわかった。
映画もよくできてた。おもしろかった。私は好きな映画だった。
けど、やはりそれ以上に本がおもしろい。
おもしろいの一言で済ませちゃいけないかもな。
だって、おもしろいけど、すごく怖い話だし。
どうしてこんな話が書けるのか、首を捻ってしまう。

ゴールデンスランバーは、映画でも泣けたんだけど、
本でもやはり泣けた。
経験と信頼。

JFK事件で、オズワルドが撃ったとされているのも教科書倉庫ビルなんだね。
私、JFK事件を知らないから読んでる時はわかってなかった。
JFK事件の詳細が明らかになるのは2039年だって。

3月のライオン

2010年7月30日 読書
友達に借りて読んだんだけど、
ダメだー。がっつりツボだよ、これ(笑)
いちいち泣けてくる。
特に3巻、ボロボロ泣いてた。(今のとこ4巻まで出てる)
自分でも買うことにした。

はちクロは読んだんだ。
あれは、久しぶりに読んだ恋愛マンガだった。
3月のライオンは、違うのね。これって青年誌?に連載されてるのね。
棋士のお話だった。そういう前情報、全く知らなかった。
はちクロは真山くんが好きだったから、山田のことをすっごーく応援してたんだけど(感情移入)
今回はやっぱり、桐山くんが好きだなー。(設定では高校生)

将棋のことは全然わからないけど、お話はわかるし、
棋士って本当に頭がよくないとできないな、っていうのも今まで以上にわかった。
島田さんが、こんなに重要キャラになってくるなんてね。

うぅ・・・早く次が読みたい・・・
今年でバガボンドが終わるということで。
私、すっかりバガボンドは止まっているのです。
27巻くらいかなぁ?までは持ってはいるんだけど。
第2部が始まって、ちょっと読んで、けど読んだところで、最後まで読めないので、
この際、完結するまで待とうと思ったのです(笑)

ちなみに、リアルは完結まで待ったら相当先になってしまうので、
順次読もうとは思っていますが、今5巻か6巻くらいで止まってる。そろそろ読もうっと。
新しいのもでたことだしね。

このBRUTUSは、なんていうか、買わないわけにはいかなかったというか。
ね、そんな感じです、井上好きとしては。
で、スラムダンクのページ読んでたら、普通に泣けてきた。
メガネくんの紹介コメントなんかもとてもよい。
これだけで泣けるスラムダンクがすごい。

今年はリンク栃木、現在のところ2位なので
連敗でもしない限り、プレーオフにいけるんじゃないでしょうか。
春がくるということは、JBLのシーズンもクライマックスということです。

今日は、帰りの電車、エンドレスJAMで帰ってきた。
何十回、いやもしかしたら何百回も聴いてきた曲だけど、
何度聴いてもいい曲だぁ・・・

だめだこりゃ

2009年8月8日 読書
私は逆に読んだけど、
読む順番としては、いかりやさんご本人の自伝を読んでから、
息子さんの本を読んだほうがオススメかな。

私は、なんとかドリフがわかる世代。
全員集合をリアルタイムで見た記憶はある。大爆笑も見てたしね。
荒井注さんがドリフだった時代は知らないけど。
ドリフがすごかったー、っていうのは、どちらかというと、大きくなってから知ったかな。

この自伝を書いている時も、文庫の後書きを書いている時も、
ガンと闘っていたのかなぁと思うと、なんとも辛い。

浮世でランチ

2009年8月8日 読書
ナオコーラの文には、感服するなー。
ありそうに思わせておいて、絶対ない世界を、独特に表現する。
真似したいけれど、真似できない言葉の並べ方。
それでいて「あー、わかる」みたいな気持ちにさせる。

過去と現在が、章ごとに行ったり来たりするので、
今と回想のように、いいリズムで流れていく。

人のセックスを笑うなも、わりと好きだったけど、
こっちのほうが好きだと思う。
なのに「ナオコーラ大好き!」「今すぐ違う作品も読みたいー!」という、
なんていうか、猛烈な気分にはさせない。

あー、羨ましいな、この温度感。
まだ文庫では新刊だと思うんだ。
夏の角川100冊みたいのにも、前のほうに大きく出てたし。
けど、中古で買いました。新しいのに誰かが1回読んだだけで半額。

映画を観る前に、やっぱり原作を読めばよかったなぁと思いました。
どうしても、香恵はエリカ様になっちゃうし、石飛さんは伊勢谷くんになっちゃうし。

雫井さんって「犯人に告ぐ」の人なんだってね。
そっちは本も映画もまだなのでわからないけど、
元々は恋愛小説の人ではないらしいです。

だからってわけでは決してないんだけど、
ちょっとくどいところもある。
香恵ちゃんの普段の生活描写とか、そんなに要るかなぁみたいな箇所もあって、
さらっと流しながら読んだりもしました。

映画だと、働く文房具屋さんも街並みも、
相当レトロに作ってあったけど、原作ではそんなことなくって、現代なんだね。
ただ、本を読んだら余計に、
映画で黄川田将也が演じていた役どころは、行定的で非常にうまいと思いました。
モザイクを具現化している、という感じ。
ああいう発想ってなかなかできないよなぁと。

伊吹先生は、本当に優しくて素敵な先生で、
絵本にでも出てきそうなくらいの「小学校の先生」です。
映画を観てても、本を読んでも「いまどき、こんな先生、いないでしょー」と思っちゃうくらいだった。
けど、作中で香恵が言うように、クラスの情景が目に浮かぶようだっていうのも事実で。

・・・映画にはなかったけど、その種明かしが本にはありました。
泣けた。っていうか、泣いた。そうだったんだね、伊吹先生。

ラストは映画よりも原作のほうが好きです。
ラストというよろ、全体的な話の運びというほうが正解かな。

極上の恋愛小説だ、とかいうような賞嘆をあげるものではないと思うけど、
伊吹先生と隆との恋は、なんかわかるようなというか、現実っぽさがあるというか、
なので感情移入しやすい部分がありました。

で、映画でのYUIの主題歌はやっぱり合ってないなと思いました。
恋愛小説、というところに属するものなんだけど、
そうじゃないところで、泣きそうになりました。
7章だったかな?巧くんの、加地くんの話で。

橋本紡さんの本は初めて読んだけど、
この本は好きだったなぁ~。
久しぶりに「好きだなぁ~」と思ったかも。
また違う本も読んでみようっと。

だって、なんか、私も加地くん、好きだったもん。


森絵都ってDIVEの作者なのね。
この人の本は、初めて読みました。
この表紙、文庫の表紙なんだけど、
色彩検定2級の新テキストにでてきます。
カマイユかフォカマイユ配色のサンプルとして。
だからもあってか、読んでみました。

こういう文章が書けたらいいな、と思いました。
私、作家じゃないけどね(笑)

江國さんとはちょっと違うけれど、
現実にありそうで、ないよねぇみたいな、ないかもしれないけどあるのかな、みたいな、
そういう世界の生み出し方がうまいなぁと。

んー。
実際の家族とか人物を、少しデフォルメして、
けど、デフォルメしました感を出さずして、
現実にありそうでない世界を作る、という感じかな。


もしこの話を実写化するなら。
野々が上野樹理
花が本仮屋ユイカ
春日が嵐の大野くん
お父さんが三浦友和
お母さんが森下愛子
とかどうでしょう。
どうでしょうってこともないか(笑)


失格

2009年7月7日 読書
今年は太宰生誕100年ということで、
角川かな?は梅佳代ちゃんのフォトカバーで刊行していたりしますが、
私は、新潮のショッキングピンクの文庫で読みました。
本屋さんのカバーは「要りません」と言ってかけてもらわず、
自分で持ってるブックカバーもかけず、
電車の中でショッキングピンクのまま読みました。
「この人、自殺したいのかなぁ」と思われたかなぁ。

私は、太宰治を読むのが初めてです。
最初の太宰が人間失格でいいのか、よくないのか、わかりませんが。
そして果たしてこの作品が、文学的に優れているのかどうなのかも、
私にはよくわかりません。
繊細な人だったと言えばそうかもしれないけど、
どうしようもない人だったと言えばそうかもしれない。

この時代の人だったから、今になっても文豪として名を残しているんだろうな、とは思います。

人間失格を読んだからといって、自殺したくはならないけど、
ひどく怠惰な気持ちにはさせてもらえました。
もう、どうでもいいや、みたいな。
落ちてる時に読んじゃだめ、ってこういう意味だったんだね(笑)
けど、落ちてるからこそ手に取っちゃったりするんだけどね。

梅佳代ちゃんのカバーの太宰もなにか、斜陽か走れメロスか、そのうち読んでみようと思います。

あれから10日後

2009年4月12日 読書
届いてた箱というか包みが、
予想していたよりも薄っぺらくて大きかったから
まさか違うものが届いちゃったのかと思ってびっくりしました。

黒板カード持ってるから、内容はもちろんそれと一緒なんだけど。
教室風景がもう少し大きく切り取られているので。
「日直 一ノ倉」なんて書いてあるところが素敵です。
その分、引きで撮ってあるので、詳細まで見るにはやはり黒板カードのほうがよいです。
ま、今さら黒板カードは手に入らないけどねー、フフン。

知ってるのに、わかってるのに。
NBA選手が誕生したそうよ、のところでは泣けました。
田臥は今年、代表チームに参加しながら、NBAも目指すんだってね。
正直、年齢としても、バスケット選手としてのピークは過ぎているのかもしれない。
けど頑張って欲しい。諦めたらそこで試合終了だから。

新聞に載った全面広告も5人分、全部入ってるし、
日本語のわからない英語圏の方に朗報。
黒板ストーリー全ての英訳つき!(笑)
井上氏の挨拶も全て英訳されてた。


・・・なんてな

2009年2月17日 読書
これは、電車の中で読んでて、うっかり泣きそうになった。

作者はいかりや長介の長男、浩一氏。
今は、株式会社ドリフターズの代表取締役らしいけど、元は普通のサラリーマン、ということ。
なので、正直、文章がうまいわけでは決してない。
けれど、親子だからこその、いかりや長介が描かれていて。
特に、晩年の闘病生活は、読んでいられないくらいの気持ちになる。

私は、一応は、リアルタイムでの「8時だよ!全員集合」を見ていたし、その記憶もある。
なので、「志村、うしろー!」も通じます(笑)
ドリフ大爆笑もよく見てたし、バカ兄弟が言っていた掛け算九九は、途中までだけどまだ覚えてるよ。
自分では、最後のドリフ世代だと思ってます。
でも、さすがにビートルズの前座をやってた頃は知らないし、
いかりやさんが2度、再婚していたことなんかも知らない。
「踊る」シリーズ好きだから、やっぱり最後は和久さんのイメージが強いし。
とかなんとか言っても、やっぱりドリフのいかりや長介、って思ってるかなぁ。

ドリフターズのリーダーだけど、
1人の父親としての面がたっぷり書かれていて。
そういう生き方をしてたから、あんな役者さんになったんだなぁなんて思いました。
それに、長さんに限ったことじゃないんだけど、ベーシストってかっこいいよね。



こないだ、読み終えました。
これで、今のところのガリレオは読破。
けど、もうすぐ新作でるんだよね。

これを読んで、映画がいかに、原作に忠実に作られたかが改めてわかりました。
湯川先生の苦悩がね。
石神も湯川も、天才が故に苦しむことになっちゃったのかなー。

読んでいて、どうしても湯川先生は福山になっちゃうんだけど、
石神は、石神というキャラが、自分の中でできますね。
堤真一にはならなかったなぁ。
だから、よく石神に堤真一をキャスティングしたなぁと思うのです。
原作の石神とはだいぶ違います。
けど、堤さんの石神も、やはり石神なのです。間違ってないの。
あ~これは違うな~、っていうのじゃないの。

本のネタバレ=映画のネタバレになりますので、
これから読もう、観ようという方は以下、読まないでくださいね。

そもそも、原作には柴咲コウの演じている内海や、真矢みきの演じている検死官はいないので、
映画でも、いいの?ってくらい、重きが置かれていません。
真矢みきはワンシーンだけだったと思う。
柴咲コウは、メインキャストだからもちろん、たくさん登場はしてくるけれど、
結局、話の本筋にはほとんど関係してきません。
そこは、よくぞ思い切ったなぁと思います。
そして、それが正解だったと思います。
かといって、映画でも草薙(北村一輝)がメインで捜査をする、というわけにはできなかったんだけど、
それでも、内海よりは草薙のほうがある程度の役割を担っていて、
このケースの場合、そのほうが当然しっくりくるのです。
だって、湯川と石神と草薙は帝都大の同期、ということで繋がるわけだから。

なぜ石神はそこまでして彼女を…
みたいなこと、CMでも言ってるよね(笑)
たしかに、なんでそこまでするのか、理解はできないので、
人によっては「そりゃないでしょ~」と思うかもしれないけど。
生きてみよう、と思わせてくれたきっかけっていうものは、
大きさじゃないんだよ、ってことなんだろうね。
それがすごーく感動的な説得や告白だろうと、
このケースみたいに当の本人も気付かないくらい些細なことだろうと、価値は同じ、というか。


私としては珍しく、映像を見てからの本だったので、
読んでいきながら「あ~、そうだったのかぁ!」というのがなかったので。
答えを知った上で読んでいたからね。
本から読んだ人で、途中でトリックが解った人はいるのかなぁ。


つい映画の話になっちゃうんだけど、
堤真一をもってきたのもすごいなぁと思うし、
なぜ長塚圭史だったんだろう?とも思う。
それは「えーなんで?」っていう意味じゃなくて、
よく長塚圭史をもってこようと思ったなぁっていう、感心の意味で。
でも「えーなんで?」は工藤さんがダンカンってとこだな。
ダンカンが嫌いなわけじゃなくて、ちょっとイメージ違うでしょ?みたいな(笑)

予知夢

2008年10月16日 読書 コメント (1)
とても読みやすいかと思います。探偵ガリレオも、予知夢も。
表題作、ともいえる「予知る」は、
ドラマを見た時にも思ったけど、多少強引な設定があるかなーとは思うけど。
ドラマは、基本、ここからもってきてるんだけど、
うまくアレンジしてあります、うん。

容疑者x、今、読んでます。
映画のCMを観ると、いまさら堤真一の演技に泣きそうになります。

探偵ガリレオ

2008年10月8日 読書
読み始めました、ガリレオシリーズ。
長編のほうが好きなので、1つ1つの話がすぐに終わっちゃうのは
物足りないかなーと最初は思いながら読んでたけど、
おもしろく読みました。

つい、湯川先生は福山になっちゃうし、
草薙は北村一輝になっちゃうし。
この「探偵ガリレオ」と「予知夢」が、ドラマの原作になっているので、
この話はドラマのあれだなーと思いながら読んでたけど。
ドラマの脚本もすごいね。よくこの原作からそうアレンジしたね、って思うものもある。
うまいことアレンジするなぁ~って。
その逆もある。やっぱりドラマの最終話。最後の時限装置、あれはないよね(笑)

原作の中の湯川先生は、突然ひらめくことはないから、
あんな計算式?公式をツラツラと書くようなことはないけど(笑)

後書きが佐野史郎なんです。
この、湯川学って、東野さんが佐野史郎をイメージして書いたんだって。
だから後書きを書いてるんだけど、
それがまた役者視点でおもしろかったりもします。

次は予知夢を読もうっと。


Little DJ

2008年10月3日 読書
空港で時間が余ったときに、と思って買ったけど、
結局、そんなに時間を持て余すこともなく、
帰ってきてから読みました。

映画になってるのは知ってたんだ。
神木くんが主演でしょ。
主人公が太郎っていう男の子なんだけど、
原作だと10歳の設定なの。
だから、神木くんだとちょっとそれより大きいのかな。
映画の設定がどうなってるのかまで知らないけど。

泣けました。ベタなのかもしれないけど。
最近、なんだろう、涙もろいんだろうな。
ちょっと前だったら泣いてないと思う。
けど、今は泣けたよー。

私だったら、どういうキャストにするんだろうって考えながら読みました。
最近、そういうこと考えるの、好きなの(笑)
神木くんが主演っていう知識しかなかったし。
本を読んでると、神木くんじゃちょっと大きいよなぁって思うんだけど
かといってその年頃の子役まで知らないしなぁーとか、考えながら。
大先生は、最初はオヒョイさんかなぁと思ったけど
浅野和之さんがいいかなぁ、とかね。
けど、実際、浅野さんってそんなに年とってるわけでもないんだよね。

若先生は、上川隆也かなぁ、けど原作だともう少し若い人だなぁ。
太郎のお母さんは手塚理美かなぁ、内田有紀じゃちょっとイメージ違うかな。

映画では、大先生は原田芳雄だったんだね。あぁ、確かに合ってるーって思った。
太郎のお父さんが石黒賢っていうのはちょっと違うかなぁ。
捨次さんは、私の中では麿赤児さんなんだよね。映画だと松重豊でしょ、ちょっと若いかなぁ。

1977年っていう、時代設定もいいのかな。

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