おこしやす

2005年9月3日 読書
京都に、柊家という旅館があります。
私もいつかは泊まってみたいなーと思ってるところです。
柊家と炭屋旅館ね。あとは玉半とか。
その柊家で仲居をしていた田口八重さんという方の著書です。

明治の人です、お八重さんは。
だからというか、大和撫子っていうのは、こういう方のことを言うんでしょうね。
年代も、仲居という職業からも察することができますが、
日本人としての美徳を持った人でした。

中に書いてあることで、印象的なのが、
もし自分が火事を出してしまったら、世間様に顔向けができないことになる、
と書いているところです。
果たして、現代人でこう考える人はどれほどいるんだろうな〜って。
だって、私も含め大方の人は「自分が火事を出す?身の安全は?どうやって消そう?
思い出が全部燃えちゃう!保険は利くんだろうか」とかそんなこと考えちゃいません?
よそさまよりもまず自分を優先してしまう。
けど八重さんは自分のことよりもまず世間様なんです。

昔ながらの、と言ってしまうのもどーかとは思いますが、
こういう昔ながらの考えが全て正しいとか、間違っているじゃなくて、
こういう日本的心遣いや気遣いを忘れてしまうので、大切にしなくてはいけないなと
思ったりしました。
あと、八重さんは、仲居という仕事上、第1印象で人を見抜く力もついたけど、
それを過信してしまうと本来の姿を見落としてしまう、ということも書いています。
私もどちらかというと、第1印象を引きずってしまう性格なので
気をつけないとなー、なんて。

柊家、やっぱり泊まってみたい旅館です。

カッちゃん

2005年8月30日 読書
今日のタッチ、カッちゃんが死んじゃうとこだったね。
明日で夏休み終わりだから、
明日、南ちゃんがガード下で泣くとこやって、一部終了かもね。
柏葉監督は出てくる前に終わっちゃうんだね。

私が持ってるタッチは、これなんです。
こないだから改めて読み始めて、さっき読破。
ボロ泣き(笑)
タッちゃんのお父さんとお母さんがさ、けっこう泣かせてくれたりするのよね。
何度読んでも泣ける。
アニメとラストが違うんだよねー、タッチって。
私はマンガのラストのほうが好きだよ。
甲子園見ても泣くし、スラムダンク読んでも泣くくらいだから、
スポ根ものが好きなんだろうね、私。
元が体育会系ですから。

そういえば。話戻って今日のタッチ。
決勝戦だから、須見工との決勝なの。
けど1〜6番に新田くんはいなかったよ。
新田くんも1年生の時は8番とかだったのかしら。

高校の時、なぜか部室に虹色とうがらしだっけな?
あだち充のマンガがいつも転がってた気がする。
ラフっていうのもあるの。水泳のマンガ。
それはね、高校のとき、クラスメイト(そういえば野球部のピッチャーだった)に
借りて、授業中に読んでたんだけど(笑)
これもね、けっこういい話だったよ。

さてさて。今日は夜時間があるし、
デップフェスといきますか!
チョコレート工場のオフィシャルサイト、かわいいねー。
友達に会うまでに、帰りの電車で読む本見つけとこう、と思い、
あまり時間がなかったので、「これ読んでないな」と手にとった本。
表題作の「嘘をもうひとつだけ」を読み始めて、
なんかまだ始まったばっかなのに、けっこう犯人絞るな〜とか、
あれ?もう犯人捕まっちゃうけど、なんて思ってたら、
あら。短編集でした。
長編だと思って買ったら短編だった時のがっかり感。
もっとがっつり読むつもりだったんだよー、ってね。
ま、自分で買ったわけだし。しょうがない。

けど、短編とはいえ、やっぱりそれなりにおもしろいです。
推理する、というよりも、展開を楽しむための話ですね。
加賀刑事って、知ってるんだけど、剣道やってた大学生だったけ?だよね。
加賀くんはそもそも、なにに初めて登場するんだっけ?
同級生?卒業だったかな?
たぶんどっちも読んでるはずなんだけど、忘れちゃったよ。

秋には、変身だっけ。が映画になるんだね。
ずっとずっと前にブックオフで買ってほったらかしといた本でしたが、
やっとこさ読んでみようという気になりました。

う〜ん。
物語の進め方やオチとして、つまらないことはないと思う。
けど、けどね〜。
主人公の栗子は家を飛び出して親友で今はオナベの菜摘の家に居候。
菜摘の店の常連客、古窪に恋をするって話なんだけどね。
う〜ん。
栗子っていうのは29歳で、会社でもお局になり始めてて、
後輩がどんどん寿退社してって、
自分は売れ残りで、でも30までには結婚もしたい、子供も産みたいって
思ってるような女の人で、
自分も一刻も早く、寿送別会をされたいと思ってる
っていう人は、今だっていると思う。
けどね、いつ書かれた小説かは知らないけど、
ちょっと時代に合ってないんじゃないか、とつい思ってしまった。
少なくとも、私の周りには、寿退社する子はいるけど、
ここまで極端な結婚願望を持った人はいないな。

それ以上に、古窪に栗子は一目惚れしちゃうんだけどね。
なんかね。その恋のしかたってのがね。
29じゃないだろ、それは、っていう恋なんだよね。
たしかに、私だって好きな人がいたら、
さらには付き合い始めだったりしたら、
その人のこと考える時間はけっこう多いだろうけど、
でもね〜。ちょっとひどいわ。
29歳でさ、付き合うのが初めてってわけでもなくてさ、
ここまで恋に恋するみたいに舞い上がっちゃう人なんているわけ?
クリスマスにいきなり手編みのセーター編んじゃうんだよ?
その、栗子舞い上がり恋模様の描写がけっこう続くもので、
うんざりしてくるんだよね。
うぜー、こんな女、うぜー、って感じで。
うざ度が高すぎた。いくらキャラってったって。

たまにね、うまい表現だな、って思うのはあるんだけど、
所詮、おばさんの書く恋愛ってことかぁ、なんて思ってしまいました。
すみません、乃南さん。

鳥人計画

2005年8月13日 読書
久々に東野作品です。
私、東野圭吾、好きなんで。

この人、電機大の出身だっていうのに、
いろいろ調べたんだかなんだか、よく知ってるね〜。
これはスキージャンプの話なんだけど、
遠くへ飛ぶには、というデータ的な部分も、なんか本格的で。

東野作品は、いや、最近のミステリーは全部そうなのかしら?
他の人のミステリーはあまり読まないのでわかりませんが、
東野作品のラストというのは、けっこうおもしろいです。
犯人がわかって、トリックがわかって、はい解決!じゃ終わらないから。
この作品の場合、犯人はわりとすぐわかるんだけど、
その動機や真相っていうのが、どうなっていくのか、そこを推理していくもので。

なんかね。この話。
この話に限らずかな〜。
現実世界でも起きてしまうんじゃないか、みたいなことが書いてあってさ。
そういう、現実世界との近さがある作品の書き方がすごいなと思います。

んー

2005年8月11日 読書
最近、また今年もタッチやってるでしょ!!
夏休みといえばタッチだよね。
まだ3人とも中等部だから、始まったばかりみたい。
1日二話ずつやるっていったって、これじゃ到底夏休み中に終わらないでしょ。
だから続きがどうなったか知りたいな〜と思いながら新学期でしょ?
だから!
私はタッチもコミック持ってますから!!
私、マンガっていうものをあまり読むほうじゃなかったんです。
だから、タッチが初めて買ったコミックだな。
ちなみに高校生の時に少しずつ買い揃えました。
あと持ってるマンガは「はいからさんが通る」「スラムダンク」「バガボンド(途中まで)です。
タッチャンみたいな男の人、どこかにいないものだろうか。

昨日はコンパ。私、幹事。
こっちの友達1人体調悪くてドタキャンですよ・・・
でもね。まぁしょーがない。
というわけで、1人少ないけど、それはそれで。

相手は私の同期で、
ベストメンバー揃えてる、と行く前から聞いてたけど、
本当にベストメンバーだった。
楽しかったよ。普通に。
ガン漂流の奥山氏が出版した念願の小説。
この小説の発売から3日後に奥山氏はこの世を去る。

ガンエヴォを読んでるときから、
この、ヴァニシングポイントが氏の自伝的小説だと書いていたから知ってたけど。
正直、この小説はつまらなかった。
自伝的「小説」をいいことに自分のお遊びとして満足しているような気がする。
まぁ、小説家なんて自己満の世界なのかもしれないけどさ。
ただ、小説=フィクションという概念を自分の都合のいいように利用しているような。
文体も普段のブログ、つまりガンエヴォと大差ない。
わざわざ「小説」というのれん掲げるほどのものじゃないと私は思った。

語り口は現在の奥山氏、つまり闘病生活に入っている奥山氏の視点。
現在から数年前、大学卒業してから病気になるまでを語るというもの。
それも、どうなんだかと。
死んじゃう人間なんだから、なんでもありでしょ、みたいな空気がある。
そりゃね、自分の過去をけっこうリアルに書いてるとは思うけどさ。
けっこうというか、大方事実を書いてると思うし。

VPを手にするまで、4,5軒の本屋を物色した。
ガン漂流はわりと置いてあるんだけど、VPは置いてある本屋はまりなかった。
それはつまり、そういう意味だったんだ。
2作目を出してたら、読んだと思う。
VPだけだと、作家先生ではないなと、個人的に思うわけです。

イデイは実在の人物じゃないのかな。
それとも実在なのかな。ガンエヴォに友人をバイクで亡くしたエピソードは
なかった気がするので、モデルになる人は確実にいるとは思うけど、
もしかしたら実在しないのかもしれない、と思ったり。
イデイがまったくのフィクションで、モデルに近い人もいないっていうなら、
奥山氏の次はどんなになったんだろうね。

ま、そんなわけで、
ブックオフに売ってチャラにします。
ガン漂流の最終巻。
ガン漂流(ブログやらなんやら)を書いている期間は、
余命2年と宣告されてからなので、
ただでさえ、健常者とは違う生活を強いられるはず。
にも関わらず、普通の生活を送っている奥山氏。
が、さすがに33歳の奥山氏は、弱ってベッドにはりついている日が多くなる。
完全に末期ガン患者って感じだ。
彼が元気だった頃を知っているわけでもない私が言うのもなんですが、
そんなの、全然似合ってない。
まぁ、ガンが似合う奴なんかいるわけないんだけど。

ETVでも、最後の最後、奥山氏がブログも更新できなくなり、
それでも牧野出版(出版元)の編集者、吉田さんが口述筆記で更新したり、
ブログに寄せられる読者の感想をプリントアウトして読んでいたりした様子が流れた。
が、奥山氏は映らなかった。
いや、映ることは映ってたんだけど、病床に横になった後ろ姿のみ。
つまりは、正面から撮ることが憚られる状況だったってこと。
小説ヴァニシングポイントの発売から3日後に亡くなってるんだから、
致し方ないことなんだけど。

そして逝く。
いつもはプレミニ?を買ったとか、最悪の定食屋に行ったとか報告があるんだけど、
当たり前のことながら、死んだ報告なんてのはアップされません。
吉田さんが亡くなったことを更新し、その後、サ母のコメントがアップされます。
奥山氏のブログは今もネットで見ることもできます。

そのあとに、本を発刊するにあたってだと思うんだけど、
お父さんとサ母のコメントが載っています。
サ母は実の母ではなかったなんて、これ読まなかったら知らないよ。
ガン漂流読んでても、特に32歳の巻だな、泣きそうになったけど、
お父さんとお母さんのコメント読んだら、
耐えられなくて、新幹線の中だったんだけど泣いてしまった。
それでも号泣しない程度には持ちこたえたけど。
新幹線で泣いてる女の子なんて、傍目に見たら驚くでしょ?

若くしてガンで亡くなるのは、なにも奥山氏が初めてではないし、
他にだってたくさんいる。
こないだ本屋さんで見かけた本は、
高校3年生の時にガンがわかってから、東大受験して合格して、
入学して3ヶ月で亡くなった子の本だったりした。
だから、若くしてねぇ〜という感想よりも、(そうも思うけどさ)
自分の命のリミットがわかっていて、
しかもその原因は病気で、
それでいて自分を貫くということを選択できるエネルギー、
それのビッグ加減というか、偉大さというか、
そういう圧倒的なものがあった。

もしも私が末期ガンだったら、
余命をどう生きる選択ができるだろう。
諦めてしまえばそこで全てが終わってしまうんだけど、
金銭的にも精神的にも家族にかける負担は相当なもので、
それを考えるとさっさと逝ってしまうほうがいいのかもなんて思ったりもする。

あなたを忘れません。

サムライ

2005年7月31日 読書
さてさて、ガンレヴォの第2弾。
これもさくりと読み終えました。

ご本人もあとがきなどで述べてますが、
1巻目と明らかな文章の違いがあります。
気持ちの違いもあります。
ずいぶんおとなしくなっちまいやがって、というところもあります。
けど、正直なんじゃないでしょうか。
死ぬのは怖いと認めてる、死にたくないと思ってる、できれば永らえたいと思ってる、
それでも死ぬことを受け止めている。
そういうのって、言葉にするのは簡単だ。
奥山氏はそれをやってのけているので、
第3者に対する文章なんじゃなかろうかという気すらしてくる。
けど、そりゃ怖いだろう。

読んでると、日本の医療はこれでいいのだろうかと思う。
奥山氏も問題視してるけど、医療ミス、起きてますから。
医者も職業のうちの1つだけど、
扱うモノの重さをもっと意識しろよと、私も思いました。
レントゲンの値段もぼったくってたり。
ドラマの中だけの世界かと思ったけど、製薬会社との結びつきとか。
新薬を使うなとは言わない。それがあったからこそ現在の医療があるんだろうし。
でも、やっぱり。人間はラットじゃない。
その人個人に合った医療行為を施すべきだし、
その人の考えを尊重した医療であるべきだし、
同じ病気でも人はみんな違うんだから。血液型だって体力だって年齢だって。
それぞれ違う方法になって当然のはずだ。
まずいな。日本の医療は。
これは、すべては一杯のコーヒーからを読んでもちょっと思ったことだけど。

昔、私が小学生の頃、「病院へいこう」という映画があった。
それは主演が真田広之だったと思う。
きょんきょんも出てる。たしか末期ガン患者の役だった。
ホスピスに入ったんだったと思う。
「モルヒネ」って笑って言うの。それが印象的。
劇中、モルヒネくれモルヒネくれって迫ってたんだけどさ。
当時は、モルヒネがなんなのかわかってないから
(薬だってことくらいはわかったけどね)
それにどんな意味があるのかも当然わかってなかったけど、
ガンレヴォ読んで、モルヒネの意味がやっとわかった。
使いたくないと拒んでいられる筆者はすごい精神力の持ち主だと思う。
使いたくないと思っているんだけど、それでも使わざるを得ないくらいの痛み。
どんな痛みなんだ。なんで日記が書ける・・・

33歳も読み始めました。
けど、33歳は電車の中で読むのやめようかな。
32歳でもちょっと泣きそうだったもん。

ガンレヴォ

2005年7月28日 読書
先日、帰ってきて新聞を見ていたら
この本の広告が載っていた。
見れば、「本日22時よりNHKでETVドキュメンタリー放送」てなことが書いてある。
時計は既に22時10分。急いでNHKにチャンネルを合わせる。

私は、この日初めて奥山氏の存在を知ることとなる。
既に彼はこの世にいない。
ETVは生前の彼の様子がもちろんながら写される。
この、ガン漂流は奥山氏のブログを本にしたものなので、
その実写版といったところか、ETV特集は。

ナレーションをあややがやっていた。
なんであややだよ?と思って見ていた。
アイドルの性だが、こういう職業をしている人が
このタイプの仕事(ドキュメンタリーのナレーションとか)をしても、
どーしても説得力に欠ける。
いくらそれっぽく、感情込めていても、仮にそれが本心だったとしても、
少なくとも私には空々しく響く。
本を読んでわかったけど、奥山氏があややに取材することになっていたらしい。
結局、闘病のためにそれも流れるんだけれど。
その関係であややがナレーションを担当したんでしょう。

奥山氏は細身の、いくつか若く見える男性だった。
病気のために痩せたみたいだけど、
それにしても元々細いタイプの人だろうなと思った。
彼の部屋に定点カメラを置いて、日々を撮っていたりもする。
カメラを意識して、つい踊ったりする奥山氏がいる。
彼がガン、しかも余命幾許もないガン患者だなんて、
言われて見てても思えない。
ETVで紹介する本人の書いたブログは一部でしかない。
テレビですから。映像ですから。
だから動く彼がメインの1時間半。
奥山氏は痛々しい自分を撮ってほしくないと言っていた。
かわいそう、と思われるようなものは残したくないのだと。
でも、本を1冊読んでみたら、私が映像から読み取った以上に
病状は悪く、それでもあの生活を送っていたのかと思うとびっくりする。
普通に考えれば、余命2年と宣告されるガンだ。かなりひどいに決まってる。
けれど、映像の中の彼からそれは伝わってこなかった。ハイテンションな人だ。

ミヨPこと、三好さんは奥山氏の学生時代の同級生で、
かつ番組制作のプロデューサーかなんかやってる人で、
ミヨPがこの映像も製作した。
だから、奥山氏の悲痛な表情が残されていないともいえる。
奥山氏は、撮影される側として、見てる人に同情を買うような、
痛々しいものは残さないでくれと、ミヨPに言っている。
番組制作担当としては、“そういう”映像を作る。
(もちろん、ドキュメンタリーだけどね)
だから、“そういう”映像ができあがったわけで、
私が奥山氏から悲痛な感覚を味わうことがなかった。
けど、三好さんも、途中映像として残すことを躊躇したそうだ。
痛々しいものは作らない、と始めたことだけれど、
余命幾許もない末期ガン患者を撮っていれば、どうしたって痛々しくなってしまう。
そんな奥山氏を撮ることに意味があるのかと、考えてしまったそうだ。

この本、このコメント。私は好き。
書き手として、奥山氏は好きな部類だ。
属する世界観も好き。私も奥山氏と共有できる部分があるグラウンドに立ちたい。
物書きになりたい、と言っているわけではないのであしからず。
彼の言っていることが正しいとか、正しくないとかは関係なくて、
こういう説得力の持ち方が好きだ。
私はというと、こういうタイプともし実際に対峙したら、
地盤もしっかりしていないのに真っ向から立ち向かって返り討ちに遭うタイプだ。

普通ってどんな子だ、ってとこに行き着くんだけど、
私はたぶん、普通という路線からはちょっと脱線しているタイプだと思う。
かといって異常に部類には到底属すことができないビビ公というか。
でも、これからもノンジャンルで生きていこうと思った。
31歳ガン漂流に続き、32歳ガン漂流も読んでいるのだけど、
彼が生きているうちのこの本を買うことができなかったことが悔やまれる。
私が何度となく、読みながら電車の中で泣きそうになった本はこれです。
タリーズの社長がまだ30代の若い人だっていうのは知ってたし、
彼が作り上げてきた会社だっていうのも知ってたけど、
この本読んで、社長像が少し変わったな。

今はあれだけ大きくなった会社の社長だし、
今も事業を拡大させている。
本に書いてあることが全て本心だと、私個人的には思いたいけど、
必ずしもそうとも限らない。
それにしても、
社長って金持ちでいいよな〜という私の考えを変えさせてくれたね。
かなり苦労している。いや、苦労というか、辛い思いを経験してきている。
時代にも人にも恵まれてるところはあるけれど、
それを引き寄せたのも彼の持つものがあったからこそだろうし。

タリーズは日本に進出したころ、
いや、それから少し経ったころかな。
まだ都内にばかり出店してる頃、たしか天王洲のお店に行ったのが
私にとっては初タリーズだった気がするな。赤坂だったかな?
その頃雑誌に載った記事では、これから店舗を増やしていくって書いてあったんだけど、
出店ペースはスターバックスの比ではなく、
なかなか勢力拡大してこないな、という印象だった。
タリーズは小規模なままなのかなとも思ったし、
むしろ減っていってしまうのじゃないかしら、と思ったりもした。
けど、それには松田氏なりの事情やら考えがあったからであって、
それは結局功を奏した結果になったと思う。

松田氏は本当に苦労人だけど、
本を読んでいる限り、自分では他人が思うほど、自分のことを苦労人とは思ってなさそうだ。
バリバリの行動派な人間で、その度胸たるや驚きに値する。
それだけに、おもしろいことも言っているし、なるほどと思わせることも言っているので、
非常におもしろい1冊だと思った。

松田氏はたたき上げ社長、の部類に属すると思うけど、
自分一代で事業を形にした人っていうのは、
やはりそれだけの手腕があり、人脈があった人たちなので、
そういう人の話を聞いているととてもおもしろい。
私の友達から聞いた、ゴーン氏の言葉も、とてもおもしろいものだったし。

私は将来起業しようとか、さらさら思っていないけれど、
松田氏の話はとても興味深く、見習いたい面がたくさんあったし、
この言葉、覚えておこうというセリフもたくさんあった。
文庫化していて、私も文庫で読んだんだけど、
この本が5,600円で読めるのはお得だ〜。
これを鵜呑みにしろっていうんじゃなくて、
一社会人として、おもしろい話だと思う。
スターバックス成功物語、もう1回読んでみようかな。
小さい頃に、確かちょっとだけ読んだ記憶がある。
けど思い出せなかったので、映画公開前に読んでおこうと思い。

小さい頃は、そんなにおもしろく感じなくて、
最後まで読んだかどうかも定かじゃない。
小さい頃読んだのは、こんなかわいい表紙じゃなくて、
もっとレトロな絵の本だった。(今も売ってる)
表紙がね、チョコレート色だった気がしたんだけどな〜。

訳者によっても違うのかも。
あとがきで訳者が書いているけれど、
この本を訳した柳瀬さんの訳、なるほどと思う。
キャラクターの名前1つとってもね。

物語は今読んでもとてもおもしろかった。
ブラックなエピソードも数々出てくるし、
奇想天外な工場の秘密もとても楽しい。うきうきする。
チョコレートの滝ね、言ってることは最もな気がした。

公開前に読んでよかったな〜。
映画がますます楽しみになった。
ワンカ氏がジョニー・デップ。ティム・バートンとのコンビだからな、
期待しても大丈夫かな、こういう話だから。

これね、最初、駅の本屋で探したけどなくって、
別の本屋に行ったら普通に置いてありました。別の本屋にもあった。
映画が公開するから絶対置いてあると思ったんだけど。
駅の本屋の品揃えの悪さにがっかり。

本を読む際、チョコレートが食べたくなりますので、
手元にチョコを用意することをおすすめします♪

もう1冊、本買ってあるから、明日から読むものに困らないんだけど、
読みたい本を見つけました。
次はそれを読もうと思います。本がアツイね。

肌を愛でる

2005年7月13日 読書
文庫本ランキングの上位に入ってたので買ってみちゃった。
そしたらねぇ。
はぁ〜、なるほど〜。
と思うことがたくさん書いてありました。
この人の言ってることにウソはないと思いました。
言ってることをちゃ〜んとやれば、本当に肌は綺麗になると思います。
ただ、私は忠実に根気強く長期的にできる自信がないです。
って、別に難しいことは言ってないんだけどね。
ただ、普段の肌の手入れをもう少し丁寧にとか、時間をかけてとか、
そういうことなんですけど、ついつい忙しい朝や疲れた夜は
そんなことをやる手間がめんどくさくてね〜。

ただ、この方もやっぱりお水を2L飲みなさい、といってる。
この方、佐伯さんはコントレックスを飲んでいるそうだ。
最近、お水の摂取量が減ってたので、
わざわざコントレックスを買いはしないけど、
お水をたっぷり摂ろうと思います。
あとは、クレンジングオイルがちょうど終わりかけてるから、
クリームかミルクタイプのものにしてみようかな。

がんばれ!10年後の私のために!!
こんどは、大蔵流の茂山千之丞さんです。
大蔵流、和泉流、流派は違えども、同じ狂言。
演ずる曲目数や、演出など違うところはあるようですが、
ド素人の私には、とても読みやすい本でした。
千之丞さんは「これは狂言の入門書ではなく出門書だ」と書いていますが、
出門書であると同時に、やはり入門書でもあると思います。
出門?意味がわからない・・・という方は
ぜひこの本を読んでみてください(笑)

萬斎さんと、千之丞さん。
同じ考えであったり、同じものの見方であってもアプローチの仕方が違ったり、
時には目的地が違うのかな〜と思うケースもありましたが、
お二人とも、現代の狂言師として、狂言に携わっているからこその考えがある方です。
おもしろいね。

なんだっけな?マリークアントだったかな?
今月のなんかの雑誌に古典芸能に触れよう、みたいな特集が組んであって、
歌舞伎や能なんかと並んで、狂言もピックアップされてました。
やはりそこにも萬斎さんは載ってましたよ。
あと、大蔵流だと、茂山逸平さんが載ってました。
この方、hanako west見てると、けっこうお会いする方。
年が私と同じだってこともあって、個人的にちょっと応援してる。
でも、まだ逸平さんの狂言、観たことないけどね。

まだまだ狂言の楽しさに触れていない気がする。

ござる

2005年7月5日 読書
文庫で読みました。
萬斎さん執筆なので、自らの経歴を自らの言葉で綴り、
大変共感できる、というか、共感できるようになりたいなと
思わせてくれる本ですね。

この人、好きなんだけど、
でも、萬斎さんを知ったのって、やっぱり「エイスケさん」だったと思う。
そして、エイスケさんが狂言師だって知ったのはもう少し後だったと思うし。
本文に自身も書いているけれど、
「野村萬斎の狂言を見にくる」のではなく「野村萬斎を見にくる」人が多くなったと。
無論、私も後者の内の1人のはず。
ただ、本人が伝統文化と現代のバイリンガルでありたいと、
橋渡し役になれれば、と書いているように
私みたいなのを狂言に興味抱かせてくれる要因の1つではあると思う。
野村萬斎という人は。

萬蔵さん(萬斎さんのおじいさん)と万作さん(お父さん)がさ、
そっくりなのが驚いた。
萬斎さんが靭猿で初めて舞台に立ったときの写真があって、
萬蔵さんが万作さんだと思いました。それくらいそっくり。さすが親子。
いくつか写真が載ってるんだけど、ある時期を境に
萬斎さんの顔が全く違う顔になります。
いい顔してるな〜っていう顔つきになるの。
それに、今のほうがもっと味わいのある顔になってきた。
狂言師としてはまだまだ若いほうなんだろうけどね。
人間的な部分で魅力のある人だと、思います。

ますます楽しみになりました。今月末の狂言が。
今日、チケットも発券してきましたよ。

今、資生堂と、浄水器のCMに出てると思うんだけど、
あの浄水器のCM。全部は見てないんだけど。ちらっと見ただけだから。
あれへの出演はどういう意味で了承したんだろう(笑)

次は茂山千之丞さんの本を買ってきました。

人斬り以蔵

2005年6月1日 読書
人斬り以蔵は短編集で、その中の1作品です。
けど、私は以蔵が読みたかったのです。

ただの足軽だった以蔵。
のわりには、名前が知られてる人だと思う。
武市半平太より知られてない?
それもこれも、坂本龍馬と関わりがあったからだろうな。
私の中では「龍馬におまかせ」での以蔵のイメージが強い。
反町が以蔵役だったんですけどね。

こないだメル子さんと大河ドラマについてもおしゃべりしたけど、
坂本龍馬ってのは過去にやってないのかね?
日本人って龍馬、大好きじゃない。
んー、まぁー、龍馬となると歴史の表舞台に立って、
命を絶たれるまでが短いから1年かけてやるとなるときついのかもしれないけど、
近藤勇だってね、活躍した時期はそう長くないもんね。
白虎隊とかどう?私も詳しいことは全然知らないんだけど(笑)会津山中だったっけ?でみんなで自刃したんじゃなかったっけ?
あとは家光とか。でも春日局ってやってるんだっけ?
大河ドラマって、やっぱり着物着てる時代じゃないといけないのかしら?
となると明治以前ってことになるんだけど。
写楽とか、千利休とかは?文化人になるとドラマ性がなくてダメかしら。
私、大河見てるわけでもないからいいんだけど。

そのうち、燃えよ剣も読んでみようと思っています。
この史実ってのは自分で調べたのかな?いろんな文献あさったり本読んだりして。
これが司馬遼太郎の歴史小説か〜と思いました。
今読んでる本がこれです。
共著の本なんですね、これ。
で、最後に著者プロフィールみたいのがあるんだけど、
どの人見ても、普通の人らしいんです。
つまり、研究者じゃないんです。

だからか、と思ってしまうのですが、
どーもいまいちなんだな、この本。
例えば、伊藤浪ノ介という隊士の足跡を書いてる人が二人いるんだけど、
大方はね言ってること一致してるんだけど、細かい数字だと書いてること違ったり。
岡村亀太郎っていう隊士の足跡は、戊辰戦争終了から書かれ始め、
明治期にどこそこへ勤めたとかどこそこへ出張したとか、いらん情報書かれてるし。
自分で勝手に謎解き始めたくせに、それを勝手に「伝説」と呼んでたり。
ひどいのだと、司馬遼太郎の「燃えよ剣」の中で土方が言ってる言葉がでてきちゃうし。
シバリョーはあれ、小説ですからね。

ちょーど、今日、メルヘン大先生に
「研究者と一般人とが書く本はぜ〜んぜん違う」と教えてもらったのですが、
私もこの本をもってそれを痛感しました。
確かに、史料をめぐるのにかなりの時間を要したんでしょう。
それはわかるけど、史料にあったことをただ羅列されてもね。

ちょっと前に大石学という人の書いた「新選組」はね、もっとおもしろかった。
(ちなみにこの人は、大河の新撰組の時代考証も担当してるみたい)
リンクさせるんだな、やっぱり研究者は。
これとこれとこの史料から推し量るにこうこうで、
それはこの史料を読んでも確かだと言えて・・・
みたいに、こちらを「ほぅほぅ、なるほどね」と思わせてくれる。
史料も、ただそのまま転載するのじゃなく、
その後にちゃんとなにが書かれてるか解説してくれるし。

もうこの本は流し読みです。
「上」があるってことは当然「下」もあるんですが、それは読みません。
どんどん強くなるね、武しゃんは。
で、泣かせてくれるね、じょうたろちゃんは。
せっかくおつうに会えたのにね。

巌流島での武蔵と小次郎の戦いは
あまりに有名だから、誰もが知ってるようなもので、
ってことはつまり、そこへ向かっていくってことなんだよね?いずれは。

大殿さま、つるつるのほうが似合ってる。

まったく。

2005年5月25日 読書
ふ〜。ちゃんとあるじゃん。(地元で買ったんじゃないけど・笑)
なんか観たいんだけど、なに借りよう?ってな時のためにも買ってみました。
映画ベスト100ね。メメントがわりと上位に入っててびっくり。
IMDbっていう世界最大の映画データベースサイト
http://www.imdb.com/title/tt0328538/
でのランキングでも、メメントはわりと上に入ってた。
あれってそんな上位にくるような映画なのね。
本誌にも書いてあるけど、観る者をありこりで謎にかけたまま終わるのよ、これ。
だから「もう1回観ないと」っていう気になる。まだ観てないけど。
1回観ただけじゃ理解できるわけないよ、ってかんじ。
そういう意味で、このランクインは納得。
HEATも入ってた。これを見て、
「そういえばこれ、京都でお兄さんにオススメって言われてたんだ!」と思い出しました。
今度、近いうち必ず観ます。今までも何度か借りようとしたんだけど、
VHSしか置いてなくてさ。躊躇するうちにちょっと忘れてたわ。

トップ3は、私からすると「な〜んだ」って感じでした。
100作品のうち、唯一のアニメがトイストーリー、唯一の邦画が七人の侍でした。
やっぱり黒澤明は世界のクロサワなんだわね。

TOP100特集のために買ったので、満足です。
インタビューに松尾スズキもありました。読んでないけど。
オペレッタ狸御殿のチャン・ツィーとオダジョーのインタビューもあった。
読む気がしない。オダジョー、好きじゃないんだ。オペレッタ狸御殿、観る気しない。

スターウォーズの試写会のお知らせがでてた。
25組50名様ご招待、って。
そんなのに私みたいなのが行っちゃったら、浮いてるだろうなー(笑)
だって、コスプレとかしてくる人、たくさんいるんでしょ?
上映のカウントダウンとかしちゃったりするよね?
世界中が期待してるんだもんねー。

おわらない物語 アビバの場合 ってのがライズでこの夏公開。それがおもしろそう。

白夜行

2005年5月25日 読書
相当に読み応えのあるこの小説。
かなりの長編。
だけあってというか、登場人物が多い。
というのも、これってとある殺人事件から物語は始まるんだけど、
その事件からいろんな時代、場面が登場するから。
オイルショックの頃から最後にはバブルが弾けるころまで。
人物も菊池、松浦、秋本、篠塚、高宮、西本、桐原、笹垣、今枝、唐沢…
まだまだ出てきます。ほんとにたくさん。
それがだんだんと一つに集まってくる感じ。
だから、後半になると「う〜ん、秋本、秋本。どこで見た名前だっけ?」と
前半に戻ってみたりしました、私は(笑)
この人があの時のこれで、この時の話にはあの人がでてきた、
っていうのが瞬時には整理できないです、ほんとに。
それくらいいろいろと絡み合ってるのです。

最後、そう終わっちゃうんだ、って思いました。
なんか、虚をつかれるというか、なんというか。
置き去りにされてきたあの人やあの人はどうなったの?
いや、あの人もあの人もつまりはそういうことなのね、とか思ったり。
けど、ラストはちょっとあっさりしすぎなような。いや、だからこそいいのかしら?

本当に読み応えがあります。
けどどんどん読めます。

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