節電、って言ってるのに、ですが。

夜も遅くなったのでよかろう（安易）ということで、
パソコンを立ち上げてみました。

金曜は私も帰宅難民になり、
会社の人のお宅にお邪魔しました。

地震発生時に、長く揺れたので
「あー気持ち悪い」と思いながら、全員で避難して。
足がガクガク震えている人もいたし、
けっこうのんきなこと言ってる人もいた。
街は人でごった返していて、
道路の中央に避難する人が多いものだから、
道路も人と車とでごちゃごちゃ。
こうしてパニックって起きるんだなぁ、と。

おまけに泣く人もいた。
えぇ…いい歳でしょ？泣けばかわいいって状況でもなくない？
あとは、故意ではないんだけど、テンションあがっちゃって常に動転してる人。
夕方のニュースで、新宿駅が映ってて。
タクシー待ちの長蛇の列はできてたけど、
電車が止まってるから、人の数としては普段よりも少ないくらいだった。
なのに「これはやばい、これはやばい」を連呼。
なにがやばいのか、私には全くわからん。
こういう人が、不安を扇動するんだなぁと思って見ちゃった。

テレビのニュース見てても、
NHKはさすがだな、と思った。
現地の役場の人と電話が繋がっている時には、
「そちらではこういう状況なんですね」「今はこうなんですね」と
事実の把握に努めていたと思う。
役場の人だって一般人だし、ましてや非常事態だし、
言ってることがまとまっていないことを、きちんとまとめようとしていた。
に比べ、民法の、と一括りにしちゃいけないんだけど、
民放局のアナウンサーは読み間違いも多いし、
個人的な感情を入れてしまうんだな。
「言葉にならないような現実ですね」
って、それはあなたが代弁してくれなくても、
国民が個々、思い感じていることなんだよ。
そうではなくて、情報が行き交う中、今起きている事実を伝えるのが、
アナウンサーの仕事ではないだろうか。
それが報道の仕事ではないだろうか。

よくわけのわからん専門家も、ここぞとばかりにテレビに出てきて、
中には論点まとまってないことつらつらしゃべってる人もいたけど、
ああいう人に求められるのも
現実にこういう状況だからこうである、という考察であって、
「…だと思う」「…だろう」「最悪の場合…なるに違いない」っていう憶測ではない。
専門家の憶測は、それっぽく響くので、徒に不安を煽るだけだ。

ツイッターでも、「拡散希望」ってツイートが乱立してたし、
また今回もおかしなチェーンメールが出回ってたらしいけど、
（幸い私のとこには直接は来なかった）
出所のよくわからない情報へのリツイートや、チェーンメールは、
本人は善意のつもりかもしれないけど、
善意と言う名の悪意に変わってしまう。
…ということがあるのは、今までだって何度か経験あるでしょ。
いい加減、気づけ…

私の友達から、チェーンメールじゃないけど、
「メール、転送するね」って
「知り合いの原発関係者のOBと現役の人が…」から始まるメールを送ってきた。
それ、どこのどいつだよ…
なんでこういうの、送ってくるかなぁ。

こうして、混乱を招くようなことをするくらいなら、
世の中少しでも明るくなるように、とストリートライヴでもしているほうが、
よっぽど世のため人のためだと思う。



にわか、に聞こえるだろうけど、
真面目に、今、自分にはなにができるだろう、と考える。
募金に協力しようとか、情報に惑わされないとか、
そんなことくらいしか思いつかないんだけど。

明日から停電だ。
こういう事態だから、仕方ないと思う。
けど、本当に映画とかアニメとか、そういう世界の話みたいなことが、
現実に起きている。

被災地で、暴動や強奪等が起きず、譲り合っていることに対して、
他国から賛辞が送られていると。
日本人にとったら当たり前のことが、他国から見ればすごいことなんだ。
被災していない私がいうのは軽々しいかもしれないけれど、
こういう日本人の美徳は誇れることだと思うし、
辛い時だけれど、こういう気持ちは大切にして欲しい。

被災地のみなさんには心よりお見舞い申し上げます。