ふーむ。

静かに、けれど確かに強く、流れる、映画でした。
確固たるものが主張されているけれど、輪郭をなぞる、みたいな、
ちょっと不思議な感じもありました、私には。
全部こっちに任せたりは決してしていない、けどね、 っていう感じ。

うんと、ネタばれになるかもしれないけど、
こういう話は、もしかしたら現実にも十分起こり得ることであり、起こっているかもしれないし、
そうだったとしても、神より仏より先生に救われるのも実際のところなんだと思う。
信仰を否定するという意味では決してなくて
(劇中、笹野さんが言ってるのと同じ意味で)
遠くの親戚より近くの他人、というか、
切迫した現実の場面で必要なのは、1本の注射であり、1本のメスであり、1人の医者なんだろうな。
だから、松重さん演じる刑事が「袋叩きに遭うのはこっちかもしれない」って、強ち冗談じゃないんだよね。



半落ちを観てても思うんだけど、
半落ちにしても、ディア・ドクターにしても、
実際にこういったニュースが流れたとして。
ニュースでは、その人の背景までは報道しないじゃない。
半落ちみたいな状況の殺人は時々報道されているけれど、
ま、そこに至る状況を細かく伝えたりはしないよね。
本当にニュースが流れたら、
現職の警官が殺人?信じられない!
無免許で医療行為?信じられない!
って、思って容疑者を容疑者として、悪者として印象付けられるんだろうな。
もちろん、法の冒しているわけだから悪なんだけどね。


ベ師匠がいい味出してるよ。
演技が巧いってわけじゃないけど、適役だと思う。

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