まだ文庫では新刊だと思うんだ。
夏の角川100冊みたいのにも、前のほうに大きく出てたし。
けど、中古で買いました。新しいのに誰かが1回読んだだけで半額。

映画を観る前に、やっぱり原作を読めばよかったなぁと思いました。
どうしても、香恵はエリカ様になっちゃうし、石飛さんは伊勢谷くんになっちゃうし。

雫井さんって「犯人に告ぐ」の人なんだってね。
そっちは本も映画もまだなのでわからないけど、
元々は恋愛小説の人ではないらしいです。

だからってわけでは決してないんだけど、
ちょっとくどいところもある。
香恵ちゃんの普段の生活描写とか、そんなに要るかなぁみたいな箇所もあって、
さらっと流しながら読んだりもしました。

映画だと、働く文房具屋さんも街並みも、
相当レトロに作ってあったけど、原作ではそんなことなくって、現代なんだね。
ただ、本を読んだら余計に、
映画で黄川田将也が演じていた役どころは、行定的で非常にうまいと思いました。
モザイクを具現化している、という感じ。
ああいう発想ってなかなかできないよなぁと。

伊吹先生は、本当に優しくて素敵な先生で、
絵本にでも出てきそうなくらいの「小学校の先生」です。
映画を観てても、本を読んでも「いまどき、こんな先生、いないでしょー」と思っちゃうくらいだった。
けど、作中で香恵が言うように、クラスの情景が目に浮かぶようだっていうのも事実で。

・・・映画にはなかったけど、その種明かしが本にはありました。
泣けた。っていうか、泣いた。そうだったんだね、伊吹先生。

ラストは映画よりも原作のほうが好きです。
ラストというよろ、全体的な話の運びというほうが正解かな。

極上の恋愛小説だ、とかいうような賞嘆をあげるものではないと思うけど、
伊吹先生と隆との恋は、なんかわかるようなというか、現実っぽさがあるというか、
なので感情移入しやすい部分がありました。

で、映画でのYUIの主題歌はやっぱり合ってないなと思いました。

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