Ken

土曜日。見るつもりは全くなかったのに「刑事一代」を見ちゃった。
ぱらぱらチャンネル変えてて、
ちらっと見たら、なんか、見たくなっちゃったんだよねー。

まぁ、私、わりと熱い話好きなんで、こういうの好きなのかもしれないけど。
なによりすごいのは、渡辺謙だと思う。
この人の演技にね、スーッと、引き込まれたっていうのが正しい気がする。

平塚八平衛という名前を正確に覚えていたわけじゃないけど、
こういう、伝説の刑事さんがいたっていうのは、どこかで聞いたことがあって知ってた。
で、見るつもりはなかったので、帝銀事件の件は見てません。
警備員殺人事件から見ました。

さすがに三億円事件は、何度もテレビで特集されているし、
当時を知らない私でも、事件の概要くらいはわかってる。
けど、他の事件は全く知りません。私が生まれる前の話だしね。
昭和20～40年代くらいの事件みたいです。
戦後間もない時代～高度経済成長を遂げる時代です。
三億円事件で「その人間が変わったんですよ！」って叫んでるシーンがあったけど、
この時代と時間の流れを象徴するセリフだろうね、これ。

時代が今とは違うのかもしれない。
青島くんが「事件に大きいも小さいもない」と言っていたけれど、
犯罪にいいも悪いもない、のもわかってる。
けど、このドラマ見てて、昔の犯罪のほうが、温度とか体温のある事件だったのかなー
なんて思いました。

仰々しくないけど、迫力のある渡辺謙がすごかったです。
小原保からの伝言と、お墓に行くとこは泣けたよ。

でまた、キャストがいいから。
開局50年記念のドラマだったのかな？だから力入れてるんだろうけど。
これだけ見応えのあるもの作れるんだなーって、上から目線ですが、思ったよ。

ラスト・サムライのときも、「こりゃ、トムを食ったねー」って思ったけど、
さすがは世界に通用するケン・ワタナベですよ。
独眼流政宗見てみたくなっちゃったもんね。