ホテル　ルワンダ

1994年のルワンダ虐殺、かな、を題材にした
実話に基づくお話です。

平和ボケしてるなー、私。
と思いました。
これを観たから「私に今できることはなにか！」「できることから立ち上がろう！」
なんていう行動には移せません。
それはそれで偽善だとも思うし。
けど、こういう事実を知っておいて、知ることができて、
よかったと思います。
ほんの15年前の話です。私は中学生でした。
世界情勢がわかる年ではなかったのかもしれないけど、
ニュースで言っていることがどんなことなのかくらい、
なんとなくわかる年になっていたはずです。
それでも、こんな虐殺が行われていたことを知らなかった。

ルワンダ、という言葉は、たぶん聞いていました。知っていたから。
思い返せば、あの頃、世界のどこか、そう確かアフリカのほうで
内戦が起きていた、というのは記憶の端っこにありそうな気がします。
けど、劇中にもたしかこんなセリフがでてくるけど
「『怖いねぇ〜』と言った後にはディナーを食べる」先進国に住む1人に過ぎなかったわけです。

同じ民族が争い、血を流している。
今、映画で観ただけでも、そこの矛盾になぜ、なぜと思うばかりなのに、
当時はそんな事実を知ることもなく、
国連軍はルワンダを撤退したということも知らず、
仮にそれを知ったところで、その意味を理解することもしなかったんだろうな。

そんな偉そうに言っているけれど、
事実、パレスチナやイラクの今の情勢を把握していない私がいるわけです。

いろいろと考えることができる映画です。
介入軍の前線を突破した時に、一緒に涙がでました。
たった15年前に、実際にあった話。
それは決して過去の話、ではないんだろうな。