うう〜ん

2008年8月14日 映画
公開時から、いろいろと話題になっていたので、
内容も知って観たけれど、
やっぱり、重い主題ですね。そして難しい。

私は他の国の裁判とか、法の下における裁きがどういうものなのか知らないから
比較はできないけれど、
痴漢をやった犯人は示談金払っただけで普通に生活していて、
無罪の人が頑張って裁判起こして有罪になる、っていうこと、
本当にあるんだろうね。馬鹿げている。

映画の中にもあったけど、
被害女性で「この人、痴漢です」って声をあげることが出来る人っていうのは、
ごくごくわずかだと思う。
私だったら、できない。
そして、それができた人だって、すごく怖くて、すごく勇気を振り絞っているんだと思う。
なのに犯人だと思った人が、犯人じゃなかった…っていうこともあるわけでしょ。
だから痴漢冤罪があるわけでしょ。
そう思うと、ますます「この人、痴漢です」なんて言えなくなっちゃうよね。

なにが悪いって、痴漢行為に及ぶ犯人が悪いんです。
それさえなければ、痴漢被害も冤罪もないんだもん。

周防監督は、よくこの映画を撮ったなと思います。
立場でいえば被告側からの映画なので、(冤罪がテーマだから)
警察、検察を真っ向否定です。
これが現実の全て、だとは思わないけど、
悲しいかな、日本の現状はこういうことなんでしょう。
HEROがヒットして、検事志望が増えたらしいけど
あんな検事、やっぱりいないと思うよ。

法律家って、人を助けるのが仕事じゃないから。
法律って、人を助けるものじゃない。
万事上手くいっている人って、法律家の世話になる必要ないもん。
加害者だったり被害者だったり、民事だったり刑事だったり、はするけど
なにかしらのモメ事があるから、
弁護士が必要になって、司法書士が必要になって、
行政書士が必要になって、検事が必要になって。
法律は、もちろん、生活していく上でのルールだからなくては困るもの。
だけど、法律の存在を意識しなくても、そこにすがらなくても生きていけるほうが幸せ
かもしれないね。

おもしろかったとか、よかったとか悪かったとか、
そういう感想が持てる映画じゃないね、これ。

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