この映画は、ちょっと思ってた展開と違ったなぁ。
いや、それはそれでありなんだけど。
大泉さんがまーくんやった時のドラマとも、だいぶ違うよね、この映画は。
松尾スズキはこういう脚本を書くのかぁ、あの本から。
けっこう、人情話を削いでるじゃないですか、これ。
山さん改め塚地がやってたなんとかクンとか、全然出てこない。
本の中でも意外とウェイト占めてたよね、あのなんとかクンは。
けど、そこは削ったんだね。
リリーさんの小説は、小倉から始まるから、
かいつまんだとしても、あれこれやりすぎると、
2時間の映画として、焦点がぼけちゃう、ということを避けたのかな。
いいと思います、それは。
せっかくのお話を、あれもこれも詰め込みすぎて、弱くするなら
すっきりと絞り込んでくれたほうが、訴えるものが強くなる。

希林さんはさすがですね。
本当に、この女優さんは、唯一無二の存在ですよね、日本映画界において。
空気を変えることができる人です。
連ドラは見てなかったからわからないけど、
オカンが抗がん剤で苦しんでるところも、
こういう風にしてシーンとしてくるっていうのは、この映画だからじゃないかな。

小林薫も私、好きだし。
キャストが豪華だね。ちょこちょこ、いろんな人が出てるのね。
仲村トオルとか、板尾さんとか、宮崎あおいとか。

私ね、小説で号泣だったの。
けど、この映画で、号泣はしなかったの。
ただ、号泣させるのではなくて、しみじみ泣かされました。
それは、松尾スズキが狙ってるところだと、私は思っています。
あれだけの材料があるから、いくらでも泣かせることはできるんだけど、
ただボロ泣きさせる映画にしたくなかったんだろうな

しみじみよかったです。
私が予想していたよりも、地味な映画だった。
けど、それが逆に斬新でした。

コメント

meiki
meiki
2008年4月15日10:36

私もこのドラマを見たことがあります
主人公は速水直道です
さんざん泣かされました

nophoto
さいやまん
2008年4月15日17:39

手に取るんだけどいつも止めちゃうんだよね。これ
俺も原作読んじゃったから、いまさらって感じがしちゃって・・・。
脚本、松尾スズキなんだー。
見てみるかな〜

紅緒
紅緒
2008年4月16日1:34

meikiさん
連ドラ、けっこう泣けるんですね。
本で私はかなり泣けました〜。

サイヤさん
松尾スズキは、シンプルに構成しすぎってくらいですよ。
原作が売れ売れじゃなくて、この映画だったら、シンプルだなーで終わっちゃうけど
あの本があってのこれだと、いい意味で裏切ってくれたと思います。

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