初 宮本輝です。
これもO氏のオススメだったので読んでみました。
O氏はこれ、すっごく大好きで、何度も読んでて、
そのたび、最後に泣くと言ってました。
電車の中で読みながら泣いたことがあるって。
「私の目の前で男の人が本読みながら泣いてたら引くからそれはやめなさい」
と忠告しておいてあげました(笑)

宮本輝って、勝手に思ってただけなんだけど、
もっと堅苦しい文章を書く人なのかと思ってた。
そしたら、なによなによ、むしろ下町的なのね。
この作品がそういう風情のお話だからだけど。

平凡な人生なんてね。
実は全然平凡なんかじゃないんですよ。
ってこと、最近はもう気付いてます。
みんな、なーんにもなかったような顔してるけど、
みんな、なにかの問題やらに直面しながら生きてるのよね。
そんな一面もあったりします。
幸一にいちゃんのエピソードがもう少しあってもよかったかもね。

ラストに向かう、いわゆるクライマックスで、
さすがに泣きはしなかったけど、鳥肌の立つような感じがあり、
「これがO氏の言ってたことなのかなー」なんて思いながら読んでいましたが。
いや、いや。
泣きはしなかったけど、涙が込み上げてきた。最後の一文。
そういえば、O氏も「最後の一文」って言ってたっけ。

どこのご家庭にもありますよね、こんなこと。
とまでは言いませんが、遠い世界の話ではないので、
身近に感じながら読むことができるかもしれません。
最後の一文でどうぞ泣いてください。

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