ラッシュライフ

2006年6月16日 読書
私が読んだのは文庫だけど、
こっちの表紙のほうがいいね。

エッシャーの絵が軸にあります。この話。
私、エッシャーって好きなんだよね。

最後の解説を読んでて、
メメントや25gを思い出させる、というようなことが書いてあったんだけど、
まさにだね。そういう感じ。
自分がどこに立っているのか、あの時どこに立っていたのか、
最後になると「なるほどねー。あそこにいたわけか」とわかる。
点と点と点と点と点が線に、いや、渦にというべきかな、
になるのは、当然読めるわけだけど、
ラストに向かってぐるぐるぐるーって高速回転。
こうして、こうして、こうして、こうして、繋がっていく。

誰か、ドラマ化や映画化でもしそうだけどね、これ。
でも小説にしかできないことしてるんだよね、これって。
たしかに、うん、そういう要素もあるし。
ドラマにするなら、新興宗教の件もちゃんとやるのかなーとか考えちゃった。

不思議な文章を書く人ですね。伊坂幸太郎って。
だからいいんだろうね。
ちょっと間違えれば、とんでもない方向に走っていっちゃいそうな小説なのに、
そこを間違えてないから、違う意味でとんでもない作品になる、というか。

重力ピエロって文庫化してないの?もうしてるのかな。

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