はまのめりぃ

2006年5月17日 映画
前から観たいと思っていました、横浜メリーを観てきました。

今日は1000円の日で、だからいつもよりは人はいるだろうとは思ったけど、
レイトショーだし、雨だし、なんて思ったら。
さすがだね。ほぼ満員。女性がやっぱり多かった。

入替制なので、ロビーで待っていると、
ちょっとぽっちゃりした女の子が私の近くにいて。
大きなロッテリアの袋を持ってたの。ま、レイトショーだしね。腹ごなしもね。
と思ったら、おもむろにハンバーガーをとりだし、その場で食べだした!
だって、ロビーだよ?立ってるんだよ?入場待ってるだけだよ?
そんなにお腹空いちゃったの?と思ってたんだけど。
ほーらね。なんていうかな。私、そういう人見つける嗅覚鋭いというかなんというか。
入場は整理番号順で、私はわりと早めに入ってたんだけど、
見事のロッテリアの彼女が「そちら、空いてますか?」と私の横に座りました。
ハンバーガーは既に食べ終えているので、席ではサラダとドリンクでした。

横浜で暮らしていない私が知っているので、メリーさん。
かなり有名な人かと思ってたんだけど。だから映画館も満員だけどさ。
でも、それほどみんなが知ってるわけじゃないのかなぁ、メリーさん。
さて。肝心の映画の内容。
http://www.yokohamamary.com/yokohamamary.com/
メリーさんの映画というよりは、メリーさんの生きた横浜の映画、という感じ。
でも、まぁそれがイコール メリーさんってことになるんだろうな。
だって、メリーさんがどこで生まれてどこで育ってなにを思って立っていたのかなんて、
メリーさん以外の誰も、本当のことはわからないし、
それを下手に追求したって、出来損ないで終わるに決まってるんだから、
この映画の形は正しいと思う。

皇后陛下と呼ばれ、きんきらさんと呼ばれ、メリーさんと呼ばれ。
気高く、美しく、横浜で息をしていたんだね、ってことを知りました。
娼婦メリーとしての品位を高いところで保ったまま、メリーとして生き抜いた。
かなり完璧。メリーさん、恐るべし。

映画というか、ドキュメントなんですね、これ。
メリーさんと親交のあった人たちのインタビュー集。
元愚連隊ってどんなだったんだろ、この親爺?と思わせてくれる親爺が出てきたり。
根岸家の芸子さん、なんだっけ、お名前忘れたのですが、
「あたしゃメリーと喧嘩してやったよ」ってなこと言うのですが、
素晴らしきハマッ子風情ですね、あれは。微笑ましくなりました。
って、ハマッ子じゃないくせになんですけど。

伊勢佐木町の界隈は、今でもかなりぬるい空気を持った街だけど、
ちょっと前とはそれでもけっこう変わってきているんだね。
メリーさんが消えてからもう11年。

最後に、田舎に戻ってからの今のメリーさん。
正確にはもう亡くなっているから今のメリーさんではないんだけど、
最近のメリーさんが出てくるんだけど。
なんだか小ぎれいなばあさんになっちゃって。
それはそれでかわいらしかったし、
メリーさんにとっちゃそのが不自由なく幸せに暮らせたのかもしれないけど、
ちょっとだけ寂しくも思いました。笑顔が素敵だったけどさ。

横須賀から横浜にたどり着いたメリーさん。
横浜だったからこそのメリーさん。
これが他の港町だったら。メリーさんはメリーさんじゃなかったと思う。

今月以降、大阪や名古屋でも公開するっぽい。
たぶん、難解だと思うけど(笑)
横浜独特の映画になっていると思います。

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