ともだち

2006年2月14日
私の友達、仮にA子さんとしましょう、A子さんとは前から友達なんだけど、
最近特に仲良し。
A子さんはまぁいろいろと辛いことなどなどあって、
今、ちょっと精神的に弱ってるんだよね。
って言っても、普段からめそめそしてるとかじゃないんだけど。
つい後ろ向きに考えがちな子なんだけど、
表向きは人当たりもよくて明るくて人気者だから、人の前で頑張っちゃうんだよね。
で、まぁA子さんの相談に乗る、なんて大そうなものじゃないけど、
話聞いたり、そうじゃないよ!って励ましたり、そんな話もしてるんです。
A子さんも、早く答えを出したいって思ってるんだけど、
そう簡単に答えが出せるようなものでもなくてさ。あるじゃん?そういうことって。
だから、そんな時に無理することないし、無理したらまた自分が辛くなっちゃうし、
じっくりゆっくり考えたっていいんじゃない、なんて。

私の友達で、A子さんの友達でもあるB子さんという子がいます。
特にA子さんはB子さんとは大親友で、なんでもたくさん話して分け合ってきた仲。
でも、A子さんが弱ってる最近、B子さんはもうすぐ結婚することが決まって
そっちのほうが手一杯らしく。まぁ自分の人生に一度のイベントだからね、当然なんだけど。
でもA子さんの相談も「早く答えだしなよ」って言ったっきりなんだそうで。
メールしても反応ないしってA子さんは言ってた。
A子さんはそれが不満なんじゃなくて、でもちょっと寂しいと言ってた。
忙しいのもわかる、けど誰でもない
今まで苦楽を一緒に乗り越えてきた親友のB子さんだったからこそ、
あまりの素っ気無さがね、さみしいなって。

その話聞いてね。
私はB子さんとも友達だから、その子の性格もだいたいわかってるつもり。
それに忙しいのもわかるしね。結婚するからって毎日の仕事だってあるわけだし。
でも、A子さんがこういう時だからこそ、少しでいいから力になってあげて欲しかったなと、
他人ながらに思ったりするわけです。
A子さんは自分を責めたりする傾向が強い子だけど、
私の知る限り、今のA子さんは今までで一番弱ってると思う。
それでも少しずつ上を向いてきているけどね。
A子さんに「紅緒のこと、今はすっごい頼っちゃってるよ」と言われたのは、
私にとっても嬉しかった。
頼られてるということが嬉しいのじゃなくて、
誰かが辛い時に、私みたいのが少しでも力になれているというのが嬉しかった。

私は、人付き合いもうまくないし、みんなと仲良くしようと思えば空回りしたり、
友達だってそんなに多いほうじゃないかもしれないと思うけど、
繋がっている数じゃないなと、思ったりしました。
頼りになる友達が、それでも私にはいるから。よかった。

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