どうやら画はなさそうだけど。
買ってしまった。この本。
別に、そんなに高くないんだけどさ。

ここのところ、茶道を習おうかと思っている。
ジムは嫌いじゃないんだけど、諸々の理由から今月いっぱいでやめることにしたし。
(けどそのうち、同じとこじゃないにしても行こうと思う)

というのも、
私が陶芸を教わっている先生(おじいちゃん)はお茶もたしなむ人で、
たまにお茶について、雑学程度だけど話してくれることがある。
やはり、一言で片付けてしまうと味気ないかもしれないけど、
「風流」だと思う。
茶の湯はお茶だけで完成した文化ではなく、総合芸術だから、学ぶことも多い。
それに陶芸をやっていると、やはりお茶にいきついたりする。
茶碗は陶器だからね。茶碗も形がいろいろだし、季節によって使うものが違ったりする。
それに、重さもちょうどいい重さってのがあって、
重くても軽くてもいけないわけで、茶碗を作るのはすごく難しい。
私なんて、まさか茶碗に手出しなんてできません。

ま、そんなわけで、和の文化すべてがお茶に通ずるわけではないんだろうけど、
陶芸をやっていても、お花をやっていても、料理をしても、お茶に行き着くと思うのです。
だって、懐石はそもそも、茶道から来ているものだしね。

そんなわけで、ちょっとお茶の本を買ってみました。
といっても、これは茶の湯がどーのこーのではなく、
お茶の時のお菓子の本。
さっすが食いしん坊!といわれそうですが。

これもね、訳があって。
たしかに、お菓子のがとっつきやすいというのもありますが。
葩餅というお菓子、ご存知でしょうか。
はなびらもち、と読みます。
私は未だ食したことはないのですが、
葩餅はお茶席のお菓子で、お餅に味噌餡と牛蒡が入ったお菓子だそうです。
このあいだ、この葩餅の話をおじいちゃんに聞いたんですよ。
「紅ちゃんは葩餅って知ってるか?」ってな具合で。

私の地元に、新進気鋭のというか、今っぽい和菓子やさんがあります。
どうやら、元を辿るとおまんじゅうの卸だったらしいのですが、
今の主人が商売上手というか、時流をうまく読んだというか、
わりと名の知れた和菓子屋にしました。
私も、時々友達のとこにお邪魔するのに、ここのお菓子を買ったりします。

で、この和菓子屋さんのご主人と、
おじいちゃんは前にお茶を一緒に習ったことがあったそうです。
で、「最近、あそこの和菓子屋で葩餅売ってるから、周りの店でも置くようになったけどなぁ」
と話してくれたのです。
・・・けどなぁ、ですから。まだ続きがあるんです。

私も詳しいことは知らないけれど、
お茶席のお菓子、これも季節があるんですね。
たしかに、真冬に柏餅がでてきたらおかいしでしょ。
で、この葩餅というのは、1月のお菓子なんですって。
お正月の、初釜の時のお菓子。
だから、和菓子屋さんでも当然、1月にだけ売るようなお菓子なんです。
「けどあそこの店は、2月になっても葩餅売っちゃってるよ。
売れるんだったらなんでもいいんだなー、売っちまう。
知らない人は珍しいとばかりに買っていく。
けど、知ってる人から見ればそりゃおかしいことだ」とおじいちゃん。
一応、そこのご主人、お茶もやったことがある人みたいなので、
葩餅が1月の、お正月のお菓子だっていうのを知らないことはないんでしょうけどね。

そんなこともあるんだぁ〜と思って。お茶って。
陶芸やってく上で、お茶を知ってて損することはまずないし、
なによりおもしろそうだと思いまして。
けど、本当に奥が深そうです。
お茶を知ることはつまり、お道具を知り、お菓子を知り、書を知り、花を知り、
作法を知り、懐石を知り、茶室を知ることですからね。

なんだか、どっぷり「和」の世界に足つっこんじゃいそうですけど。
同世代というより、2、30歳年が上のお友達が増えそうな趣味ですね、私。

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