小さな嘘

2005年11月12日 読書
もうけっこう前に出た本なんですが、今読みました。

ハードカバーですけど、文字量が多い本ではないので
あっさりと軽く読むことができます。
終わり方がとても江國さんらしいと思いました。
最近は特に、こういう終わり方が多い気がします。
私としては、もう少し余韻たるストーリーがあってくれてもいいかとは思いますが。
ま、これはこれで。

瑠璃子とその夫の聡。
どちらかというと、聡はいそうな人で、
瑠璃子は、そういう人ってなかなかいないよね、というタイプの人。
こう、風変わりな人が江國さんの話にはよく出てくるんだけど、
実際いるわけ?なんて思ったりする。

けど、私自身がけっこう風変わりな人だったりするかもなーと思ったり。
世の中、みんな「一般人」ぶっているけど、
けっこう変わった人って多いと思う。
世の中なんて、際どくって危うい人の寄せ集まりで、もちろん私もその1人なんだと思う。

私は、いつも江國さんの作品は、
現実と非現実の間だと思う。
そういう世界観、淡い世界を持った人。
けど、その現実ではない世界というのは、案外現実に存在するんじゃないかと最近思うわけです。

けど、江國さんのお話は、
まぁ、非現実っぽいのに、大概、どこかでガツンとやられるのです。
今回もそうです。あぁ〜そうだぁ〜と思わされるのです。

本当にあっさりと読めるので、
(若干淡白すぎる気もしないでもないですけど)
時間がない時でもどーぞ。

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