先日、帰ってきて新聞を見ていたら
この本の広告が載っていた。
見れば、「本日22時よりNHKでETVドキュメンタリー放送」てなことが書いてある。
時計は既に22時10分。急いでNHKにチャンネルを合わせる。
私は、この日初めて奥山氏の存在を知ることとなる。
既に彼はこの世にいない。
ETVは生前の彼の様子がもちろんながら写される。
この、ガン漂流は奥山氏のブログを本にしたものなので、
その実写版といったところか、ETV特集は。
ナレーションをあややがやっていた。
なんであややだよ?と思って見ていた。
アイドルの性だが、こういう職業をしている人が
このタイプの仕事(ドキュメンタリーのナレーションとか)をしても、
どーしても説得力に欠ける。
いくらそれっぽく、感情込めていても、仮にそれが本心だったとしても、
少なくとも私には空々しく響く。
本を読んでわかったけど、奥山氏があややに取材することになっていたらしい。
結局、闘病のためにそれも流れるんだけれど。
その関係であややがナレーションを担当したんでしょう。
奥山氏は細身の、いくつか若く見える男性だった。
病気のために痩せたみたいだけど、
それにしても元々細いタイプの人だろうなと思った。
彼の部屋に定点カメラを置いて、日々を撮っていたりもする。
カメラを意識して、つい踊ったりする奥山氏がいる。
彼がガン、しかも余命幾許もないガン患者だなんて、
言われて見てても思えない。
ETVで紹介する本人の書いたブログは一部でしかない。
テレビですから。映像ですから。
だから動く彼がメインの1時間半。
奥山氏は痛々しい自分を撮ってほしくないと言っていた。
かわいそう、と思われるようなものは残したくないのだと。
でも、本を1冊読んでみたら、私が映像から読み取った以上に
病状は悪く、それでもあの生活を送っていたのかと思うとびっくりする。
普通に考えれば、余命2年と宣告されるガンだ。かなりひどいに決まってる。
けれど、映像の中の彼からそれは伝わってこなかった。ハイテンションな人だ。
ミヨPこと、三好さんは奥山氏の学生時代の同級生で、
かつ番組制作のプロデューサーかなんかやってる人で、
ミヨPがこの映像も製作した。
だから、奥山氏の悲痛な表情が残されていないともいえる。
奥山氏は、撮影される側として、見てる人に同情を買うような、
痛々しいものは残さないでくれと、ミヨPに言っている。
番組制作担当としては、“そういう”映像を作る。
(もちろん、ドキュメンタリーだけどね)
だから、“そういう”映像ができあがったわけで、
私が奥山氏から悲痛な感覚を味わうことがなかった。
けど、三好さんも、途中映像として残すことを躊躇したそうだ。
痛々しいものは作らない、と始めたことだけれど、
余命幾許もない末期ガン患者を撮っていれば、どうしたって痛々しくなってしまう。
そんな奥山氏を撮ることに意味があるのかと、考えてしまったそうだ。
この本、このコメント。私は好き。
書き手として、奥山氏は好きな部類だ。
属する世界観も好き。私も奥山氏と共有できる部分があるグラウンドに立ちたい。
物書きになりたい、と言っているわけではないのであしからず。
彼の言っていることが正しいとか、正しくないとかは関係なくて、
こういう説得力の持ち方が好きだ。
私はというと、こういうタイプともし実際に対峙したら、
地盤もしっかりしていないのに真っ向から立ち向かって返り討ちに遭うタイプだ。
普通ってどんな子だ、ってとこに行き着くんだけど、
私はたぶん、普通という路線からはちょっと脱線しているタイプだと思う。
かといって異常に部類には到底属すことができないビビ公というか。
でも、これからもノンジャンルで生きていこうと思った。
31歳ガン漂流に続き、32歳ガン漂流も読んでいるのだけど、
彼が生きているうちのこの本を買うことができなかったことが悔やまれる。
この本の広告が載っていた。
見れば、「本日22時よりNHKでETVドキュメンタリー放送」てなことが書いてある。
時計は既に22時10分。急いでNHKにチャンネルを合わせる。
私は、この日初めて奥山氏の存在を知ることとなる。
既に彼はこの世にいない。
ETVは生前の彼の様子がもちろんながら写される。
この、ガン漂流は奥山氏のブログを本にしたものなので、
その実写版といったところか、ETV特集は。
ナレーションをあややがやっていた。
なんであややだよ?と思って見ていた。
アイドルの性だが、こういう職業をしている人が
このタイプの仕事(ドキュメンタリーのナレーションとか)をしても、
どーしても説得力に欠ける。
いくらそれっぽく、感情込めていても、仮にそれが本心だったとしても、
少なくとも私には空々しく響く。
本を読んでわかったけど、奥山氏があややに取材することになっていたらしい。
結局、闘病のためにそれも流れるんだけれど。
その関係であややがナレーションを担当したんでしょう。
奥山氏は細身の、いくつか若く見える男性だった。
病気のために痩せたみたいだけど、
それにしても元々細いタイプの人だろうなと思った。
彼の部屋に定点カメラを置いて、日々を撮っていたりもする。
カメラを意識して、つい踊ったりする奥山氏がいる。
彼がガン、しかも余命幾許もないガン患者だなんて、
言われて見てても思えない。
ETVで紹介する本人の書いたブログは一部でしかない。
テレビですから。映像ですから。
だから動く彼がメインの1時間半。
奥山氏は痛々しい自分を撮ってほしくないと言っていた。
かわいそう、と思われるようなものは残したくないのだと。
でも、本を1冊読んでみたら、私が映像から読み取った以上に
病状は悪く、それでもあの生活を送っていたのかと思うとびっくりする。
普通に考えれば、余命2年と宣告されるガンだ。かなりひどいに決まってる。
けれど、映像の中の彼からそれは伝わってこなかった。ハイテンションな人だ。
ミヨPこと、三好さんは奥山氏の学生時代の同級生で、
かつ番組制作のプロデューサーかなんかやってる人で、
ミヨPがこの映像も製作した。
だから、奥山氏の悲痛な表情が残されていないともいえる。
奥山氏は、撮影される側として、見てる人に同情を買うような、
痛々しいものは残さないでくれと、ミヨPに言っている。
番組制作担当としては、“そういう”映像を作る。
(もちろん、ドキュメンタリーだけどね)
だから、“そういう”映像ができあがったわけで、
私が奥山氏から悲痛な感覚を味わうことがなかった。
けど、三好さんも、途中映像として残すことを躊躇したそうだ。
痛々しいものは作らない、と始めたことだけれど、
余命幾許もない末期ガン患者を撮っていれば、どうしたって痛々しくなってしまう。
そんな奥山氏を撮ることに意味があるのかと、考えてしまったそうだ。
この本、このコメント。私は好き。
書き手として、奥山氏は好きな部類だ。
属する世界観も好き。私も奥山氏と共有できる部分があるグラウンドに立ちたい。
物書きになりたい、と言っているわけではないのであしからず。
彼の言っていることが正しいとか、正しくないとかは関係なくて、
こういう説得力の持ち方が好きだ。
私はというと、こういうタイプともし実際に対峙したら、
地盤もしっかりしていないのに真っ向から立ち向かって返り討ちに遭うタイプだ。
普通ってどんな子だ、ってとこに行き着くんだけど、
私はたぶん、普通という路線からはちょっと脱線しているタイプだと思う。
かといって異常に部類には到底属すことができないビビ公というか。
でも、これからもノンジャンルで生きていこうと思った。
31歳ガン漂流に続き、32歳ガン漂流も読んでいるのだけど、
彼が生きているうちのこの本を買うことができなかったことが悔やまれる。
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