すごいって言わない。

今日も陶芸。実はけっこうひさしぶり。
おかげで、前に作ってあった、茶碗。
乾燥の途中で誰かに押されたのか、
壁におしつけられていて変形してた。ので壊した。
今日はお皿を作ったけどそれも全然うまくいかなくて。
ほんと難しいわ。

こないだ、昼休みに陶芸の話はしてないんだけど、
「私の陶芸の先生もおじいちゃんなんで、あーだ云々言ってましたよ」
って話をしたら、「陶芸やってるんですか？すごいですね」といわれた。
私が得意としないタイプの子に。
こないだはおじいちゃんの孫に
「まだ陶芸行ってる？」と聞かれ行ってるよって答えたら
「すごいね。私なんか全然行ってないよ」と言われた。

たった2年しかやってないのに大きな花瓶を作ったとか、入選したとか
それだったら「すごいね！」といわれるのはわかるけど。
別に、すごいことなんかなんにもしてない。
ただ、普通に、趣味の一つとして、陶芸をやってるだけ。
趣味で本を読むとか、映画を観るとかよりは、
身近ではないだろうし、それに触れる人も少ないだろうけど、
別にそんなに珍しいものでもない。
それをすごいといわれるのも、なんだかな〜。

私もつい「すごい」という言葉を使ってしまうのだけど、
（黒澤レビューでもすごいっていう言葉使ってると思う）
すごいの一言で片付けてしまうというのが、
自分のボキャブラリの少なさを露呈しているような気がして、
ちょっと反省してしまう。
だから、「すごい」という言葉と多用する子に「すごい」と言われても、
な〜んとも思わない。
本当にすごいの一言で片付けてくれるならいいんだけど、
そういう子に限って「え〜！陶芸ですか？？すごいですね〜。
どこでやってるんですか？どれくらいやってるんですか？
どうやって作るんですか？」と質問攻めをしてくる。
こないだの不得意な子からは
「え〜！すご〜い！土から作るんですか？」と聞かれた。
土から作らないのならどこから作ればいいんだって聞き返したいくらいですわ。
思わず「まさか粘土を探してくるとこからはやらないよ」と言いそうでした。

ちょっと話逸れるが、この不得意な子。
W杯予選のバーレーン戦だよね？オウンゴールの。
あの翌日、自らサッカーのネタをふっておいて
「オウゴール？えっ？オウンゴールって言うんですか？それってなんですか？」
とか言い出すような子。
W杯が決まってからのコンフェデ、あれも自らふって
「今日勝つとW杯なんですよね？」と言い出す始末。知らないならふるな・・・

とにかくも、すごいと思うことは大切だし、思えるころは嬉しいし、
私も「この人はすごいな〜」とか「この曲すごいな〜」と思うけど、
それを言葉にする時、特に本人に「すごいよ！」と伝える時、
人の振り見て云々よろしく、
すごいの一言で片付けてしまうようなことはないようにしようと
思ったりしたのでした。