石の上にも3年

点滴は今日だけかと思っていたら、明日も点滴だってさー。くへぇー。
ま、点滴くらいいいけど。
針はずっと腕に刺さったままだから、
そこについてる管をぴこりと点滴の管と繋げるだけだし。
ただ、そろそろ月末で、先輩が忙しいのに
遅刻して行かねばならない私には手伝えないというのがね、
色々迷惑かけてる上に、手伝いもできないってのが虚しいところ。

腕にはずっと包帯巻いてるんだけど、
そこからちょろっと針につながる管が見えるわけ。
で、その管ってのは当たり前だけど点滴の針に繋がってて、
その針は私の腕に刺さってるわけで、
その管に私の血液が流れるというか、
私の動作如何によっては、管に血液が逆流っていうのかな、して
血が見えたりするわけ。
その赤い管を見かけた先輩が「なにそれ？血？」というので、そうですって答えたら
近くにいた人も「え？血が見えるの？」「なにそれ？なんで見えるの？」
とかワイワイ言い出したので、点滴の針が刺さってて、だから血が見えて、
と説明してみました。そしたら「いいもの見させてもらった」なんて言われ、
そんなので喜んでいただけるならいくらでもお見せしますよ、って感じでした。
いいものって、所詮は私の血ですけど。
そんな感じでけっこう元気にやっております。

昨日よりは早く出勤できたものの、
今日も気付けば終わったのは20時でした。はぁ〜。
自分のことばっかりで、周りの仕事とかな〜んにもできないうちに
1日が終わっているようでなりません。

昨日、給与明細が配られてて、
今朝出掛けに見てみたら昇給してた。そうだ、4月だもんね〜。
こんな私でも4年目になってしまい初任給よりちょっとはいい基本給をもらうようになって、
そんなに多くはないけれど4年前より月収が上がってるのかと思うと。
なんだかなぁ〜。としみじみ考えてしまいました。
秋頃にはもうすっかり辞めるつもりでいるので、
この会社での昇給もこれが最後か〜なんて思ってみたり。
転職したら今より月収（さらには年収）下がるんだろうな〜と思ってみたり。
一応、正社員として雇われているし、うちの会社はリストラってのはしないらしいので
会社都合で辞めさせられる可能性はほぼないわけで、
ってことは、自分が辞めると言わなければ、のほほんとこうして
毎年ちょっとずつ昇給して生活することもできるんだな〜と考えました。
それがいいのか悪いのかは別として。
4年目にして職階ってのも初めて1つだけあがったような気がする。
（前の階級をちゃんと把握してないから曖昧）
うちの会社の一般職の場合、そんな職階があがったところで、
何年経っても役職がつくことはなく、
仮に職階では上であっても営業より扱いは下だから、関係ないんだけど。
4年目にして、新入社員の営業と同じ職階くらいです。へぇ〜。
営業会社はね、営業あってこそだから。それは重々承知してるし。

ちょっとまじめ子になってしまいますが、
みんな、なにを思って今の仕事をしているんだろう。
誰のため？家族のため？
私のような独身者の場合、家族のため、が占める割合は少ない人が多いと思う。
家計に一役買ってる人も世の中にはたくさんいるだろうけどね。
じゃ自分のため？今の自分のため？将来の自分のため？
今の仕事に将来性がないと悟るのに、時間はそうかからなくて、
実は同じ職種のみんな（ほんとに、みんな）がそれには気付きつつ働いてる。
お金のため、と割り切って働こうと思ったけど、それって案外難しい。

というのも、私には「3年で500万貯めて○○するぞ！」という目標があるわけじゃないから、
お金のためだけ、と割り切るほどお金が明確な目標になり得なかった。
誰しも働いている理由の何割か、けっこうな割合で「お金のため」に働いてるだろうけど
10割のうち10割「お金のため」ってとこまで割り切れなかったんだよね。

みんなは、仕事をしてて「やっててよかった」って思うことはどれくらいあるんだろう。
対お客さんであったり、上司であったり、周囲の人から評価されることは
少なからず「やっててよかった」と思うだろうけど、
それっていうのは「自分の仕事を自分でしたことに対する評価」だからこそ
やっててよかった！と満足感を得ることができるんだよね、たぶん。
私、今の会社に入ったことは間違ったとは思ってないんだけど、
仕事の上で「やっててよかった」と思ったことは1度もないかもしれない。
こんな私でもここにいる意味があったんだとか、
自分のやったことを評価してもらえて少しは嬉しいとか、
そういう感覚、仕事で味わったことがない。
そりゃ、「ありがとう」とか「助かったよ」と言われることはあるけど、
それは私ではなくて、その仕事をできる人なら誰でもよくって、
今回はたまたま私だった、っていう
そんな仕事に対する言葉なんだよね。
今の課ってちょっと特殊で、きっと営業の人も
これだけのお金をかけてどれだけ無駄なことやってるか、気付いてるんだろうけど、
（もしかしたら気付いてないのかもしれないけどね）
無駄なことをやってて、その後始末は私に振られるわけ。
私は、営業の人以上に第3者的に見てしまうから、
無駄なお金と無駄な労力だって、そういう目で見てしまう。でもそれが私の仕事だから
やらないわけにはいかない。
そんな仕事をしてることが多くってさ。
自分で考えるとか、作り出すとかじゃなくて、
一般職っていう職種の通り、無駄なことでもただただ一つの事務作業としてこなしていかなくちゃいけない。
そんな職場でも異動前よりはずっと働きやすいけどね。

私の穿ったモノの見方もあるとは思うけど、
なんかね、虚しくなるんだよね。
私がやってる仕事ってなんなんだろう。
誰のためになってるんだろう。なんの役に立ってるんだろう。
どうしてやる気のない営業のためにやらなくちゃいけないんだろう。
自分が今使っているこの労力はなんのためなんだろう。

上の人たちが作れないエクセルの表を作る。
文書を送る。書類をまとめる・・・
それが私の仕事だから、それができれば評価はされるんだけど、
そんなの、できて当たり前だから。
上の人や同じ課の人たちができないこと、めんどくさいことを担当する
便利屋みたいな、そういう職種。それがうちの一般職。
そんな会社、今の時代もたくさんあると思う。
それを我慢して働いている人はたっくさんいると思う。
でもね。やっぱりね。疑問を感じてしまったりもするんですよ。

転職したところで、クリエイティブな仕事に就けるわけじゃないし、
仮に「ここだ！」と私が信じて入ってみたら、今の会社と同じでしたってことだってあるけど。
それも可能性の1つ。
たいして変わらない仕事だけど、少し、ほんの少しは「やってよかった」と思える職場に
出会えるかもしれない。
動かなかったら変わらない。
動いても変わらないかもしれない。でも変わるかもしれない。

世の中のほとんどの人は少なからず仕事には不満を持っていて
自分の求める100％の会社なんて、たぶんないだろうけど、
でもね。平凡な仕事なりにも、ここで働いててもいいんだよね、と思えるくらいの職場じゃないと、
これから何十年も働けないよ・・・
支えるべき家族とかができたら、そんなこと言ってられないかもしれないけど。
でも、今はそれがないからこそ。
自分の身一つだからこそ、この年になって親に多少迷惑かけるだろうけど、
まだそれがなんとか許される時だからこそ、
動くべきかなと、自分なりに考えてるわけです。