大和魂

2003年11月7日
私は「わりとアウトドアも好き」な男の人が好きです。
「わりとアウトドアも好き」ならなんでもいいわけじゃなくて、
こういう人が好き!の条件の一つが
「わりとアウトドアも好き」な男の人なのです。

なので、バーベキューとかして、
火もろくにおこせない男子を見るとがっかりします。
その昔、まだ中学生の頃、林間学校でのひとコマ。
男子ちーむは火おこしをしていたのですが、
男が3人、揃いも揃って火がおこせない。
こっちは食材準備できてるってのに火がない。
見兼ねた先生が火種を作ってくれたのに、
それさえも消してました。あぁがっかり。
このようなダンシは論外です。

あと、昨今のダンシでよくあるのが
とにかく紙を燃やすタイプです。
この手のタイプは「わりとアウトドアでもイケてる派」に思われがちですが、
紅ちゃんに言わせればおしりペンペンですよ。
そもそも、紙っつーのは
火種作る時にちょっと使うだけで、あとはいらないのよ。
なのに、使うねぇ、紙を。
ボーボー燃やしてます。「火がついたついた」と言い。
だから、ついたなら紙いらないんだって。
ちょっと火が弱いとなるとすぐにまた紙を燃やします。
紙入れないで炭を入れろ!木をくべろ!!
着火剤と紙を併用するな!!
あぁ嘆かわしい。なんていうことかしら!!

(前もって断っておきますが、
これから書くようなレトロ話は
私の住むここらの地方の人の生活がみんなそうではなくて、
私の家庭がレトロを重んじる風習?があっただけですので
誤解なさらないよう)

私はザッツ田舎っ子!で、
私の父親なんてはアーバンな香りのかけらさえもしないような
さえない田舎のおじさんです。
それゆえ、アウトドアはお手の物でして、
バーベキューするとなれば石でかまど作って
ちょっとの新聞紙で火種を作って
あっという間にメラメラ火をおこしました。
紙を入れるとボーボー燃えるので入れようとすると
「紙はもういらない!」って言われたものです。
飯盒炊飯なんつーのもよくやったもので
始めチョロチョロ中パッパ 赤子泣いても蓋取るな
ってわけでご飯を炊いて、蒸らすときは飯盒さかさまにして、
底をコツコツと木の棒で叩いたものですから、
うちの飯盒の底はちょっといびつでした。

さらには。
うちは暮れになるとおそばを作りました。
っていうか、おばあちゃんが作りました。
そば粉はさすがに買ってきたけど、
そば粉からそばを打ってました。
スマスマでキムラタクヤくんがほら、
パスタの製麺機みたいの、使ってるじゃん?
あれのあんなシャレてなくてもう少し大きいの
みたいのがあって、
それでそばを延ばして切ってました。

おそばを作るのとほぼ同じにして、
杵と臼とでおもちつきもしました。
だから私、わりと最近まで買った切り餅っていうのを
食べたことなかったのです。
ついたおもちで鏡餅ものし餅も作ってたから。
おもちを買う必要がなかったので。
当然食べ切れなくて冷凍してあったので、
ほぼ1年中おもちが家にありました。

でね、おそばをゆでるのと、もち米蒸すのは
かまどでやってたのよ。
そんな石作りの立派なのじゃないよ。
もっと簡単なかまどなんだけど、おばあちゃんちにあってさ。
私、おそば作りも手伝ってたけど、
このかまどの火当番を小学生の頃からやってたのよねぇ。
よく、昔話で出てくるようなさ、
お寺の小坊主が竹の棒フーフー吹いてるじゃん?
あれもあったの。あの棒、便利だよぉ。
小さくなった炭から大きな炎をメラメラさせるのも
お茶の子さいさいっていうか、楽しかったなぁ。

そんなこんなあって、火おこしとか、わりと得意だったのよ。
なかなかいないよ?火おこし得意な24歳女。
私がこう「わりとアウトドアも好き」派なので。
だからさ、余計に嘆かわしいのよね、火もおこせないダンシがさ。
やっぱり、どこかさ「火おこしは俺ら男に任せろよ」みたいのあるじゃん?
「任せてらんねぇよっ!」ってこともしばしば(笑)
あえて手出しはしませんけどねぇ。

そうそう、そのお手製おそば&おもち。
おそばはね、つなぎなしなの。
そば粉100%に天然の自然薯だけ。
その自然薯ってのも山で掘ってくるの。
うちの父親とか伯父とかが。
私も何回か行ったことあるけどねぇ。
うちもけっこうな田舎だけど、かなり遠くまで連れて行かされたね。
たまにテレビでやってない?自然薯掘る人。
天然だからさ、どう伸びてるかわかんないから、
折らないようにちょっとずつちょっとずつ掘っていくの。
で、おっきいから、掘ったあとの穴さ、私の肩くらいまであるの。
で、掘った山芋はおそば用ととろろにして食べる用とあってさ。
私の中で「とろろ」といえば「自然薯」なわけで、
それが当たり前だと思ってました。
天然の自然薯って、けっこう高いんだよね?
だから、これまたわりと最近まで、
スーパーで売ってるナガイモ?ヤマイモ?のとろろってのを
食べたことありませんでした。
やっぱりずるずるだよねぇ。
山で掘ってきたやつとは違います。(当たり前か?)

おもちもさ、サトウの切り餅とか、
CM見てるとおいしそ〜だけど、
う〜む。伸びるだけで、なんていうか、歯ごたえないっていうか。
嫌いじゃないんだけど、普通に食べるし。
最近になって、うちのおもちがおいしかったことに気付きました。

もう何年か前からおもちはつかなくなっちゃったし、
おばあちゃんいないからおそばももう作らないので、
私がかまどの火当番することもありません。
のし餅はそんなにいらないのにお米屋さんに頼んだのを買うけどね。
こんな話するとさ「すっごい田舎だよねぇ」って思わない?
別にどこの家もこんなことしてたわけじゃないよ?
たぶんうちくらいなもんじゃない?
けど、こういう田舎ライフも、体験できてよかったなぁと思います。
昔の人はさ、年の瀬になれば
こうやって一家総出でお正月の準備とかしてたわけでしょ?
古き良き、みたいなんを少しは知ることができたかなって。
ついでにうち、おせちもほとんど自家製です。
栗きんとんのきんとん漉し係は毎年私が担当しています。
これがまたけっこう大変なのよねぇ。

今はねぇ、元旦だからってお店やってるし、
大手スーパー・デパートだってたいがい2日には初売りするし、
おせちなんて準備する必要ないんだよねぇ。
買っちゃえばラクだし、コンビニでだって予約できるし。
けどねぇ。おそば作りとかおもちつきとか、
そういうの準備するのめんどくさかったけど、
お正月が来るんですよ〜っていう気分にはなったよねぇ。
おせちは今年も作りたいなと、思いますねぇ。

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